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【リーグワン】BL東京が14季ぶりリーグ制覇に王手 古豪復活を印象付けた“K9”真野泰地の勇躍

2024年05月19日 20:14

ラグビー

【リーグワン】BL東京が14季ぶりリーグ制覇に王手 古豪復活を印象付けた“K9”真野泰地の勇躍
<BL東京・東京SG>前半、ハイボールを競り合うコルビ(左)とリーチ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部プレーオフトーナメント準決勝   BL東京28―20東京SG ( 2024年5月19日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 レギュラーシーズン2位のBL東京が同3位の東京SGを28―20で破り、旧トップリーグ時代の09~10年シーズン以来、14季ぶりのリーグ制覇に王手をかけた。26日に東京・国立競技場で行われる決勝では、2季ぶりの頂点を目指す埼玉と対戦する。
 タイトルから遠のき、近年は「古豪」と呼ばれることも珍しくなくなったBL東京が、確かなチーム力の底上げを証明した。不測の事態が生じたのは試合の直前練習。当初13番で先発予定だった突破役のCTBセタ・タマニバルが負傷。リザーブに入っていたマイケル・コリンズが先発に繰り上がり、メンバー外だった真野泰地がリザーブ入りする緊急事態に見舞われた。

 不運は続き、前半24分には12番のCTBニコラス・マクカランが脚を負傷。急きょのリザーブ入りのため、背番号25を付けた真野が早くも投入された。実は午前中にはノンメンバーの練習で約1時間のボールゲームを行い、その後は「自主的にウエートトレーニングもやった」。都心のホテルに前泊していたメンバーよりも先にスタジアム入りすると、試合直前練習の準備など雑務もこなした上での、スクランブル発進となった。

 「サインはベンチの中で10分で覚えた。(急きょのベンチ入りも出場も)全然大丈夫だった。やることをやるだけだった」と真野。そんな状況でもそつなく役割を全うし、逆転勝利に貢献した。「誰が抜けても勝てることを示せた。(決勝も)誰がメンバーに選ばれても頑張るだけ。楽しみな気持ちが大きい」と笑顔で話した。

 BL東京ではノンメンバーの選手をオオカミの犬歯を表す「K9」と呼ぶ。K9からメンバー入りし、見事な働きぶりを見せた真野に、名付け親でもあるトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチも「パフォーマンスは素晴らしかった。今日は(午前練習と合わせて)2試合分、やってくれたね」と笑顔で称えた。

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