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北口が連覇 雨の中でも実力証明も記録は伸ばせず反省「久しぶりに自分が対応しきれなかった試合」

2024年05月30日 04:44

陸上

北口が連覇 雨の中でも実力証明も記録は伸ばせず反省「久しぶりに自分が対応しきれなかった試合」
女子やり投げで優勝し、トロフィーを手に笑顔を見せる北口榛花 Photo By 共同
 陸上女子やり投げで昨年の世界選手権を制した北口榛花(JAL)が28日(日本時間29日)、チェコのオストラバで行われた国際大会のゴールデンスパイクで60メートル47をマークし、昨年に続いて優勝した。3投目でトップに立って逃げ切り、今季これで4戦4勝とした。
 競技開始の直前から雨が降り始めた悪条件に周りの選手が苦戦する中、北口が実力を証明した。全6投のうち60メートル超えは1度だけと記録は伸ばせず「久しぶりに自分が対応しきれなかった試合。最後に帳尻合わせもできないまま終わった」と不完全燃焼だったが、最低限の結果を手にした。

 1投目から観客の手拍子に後押しされて助走で勢いに乗った。「すごく気持ち良く走って、体もうまく適応できて投げられた」という会心の投てき。だが、投げ終えた後に「止まれなかった」と投てきラインをわずかに越えファウルとなった。

 この好感触を追い求め、2投目以降も同じ投げ方をイメージしたことが裏目に出た。3投目で60メートル47を出してトップに立ったが、その後が続かない。得意の6投目もファウルとなり「リセットして仕切り直した方が良かった」と反省した。

 拠点とするチェコでの一戦。周囲との力の差を見せつけて歓声を浴びたが、パリ五輪の金メダル候補は「安心感は全然ない。こんなのじゃ安心していられない」。気を引き締め、中5日で臨むプラハでの次戦へ切り替えた。

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