×

十両・阿武剋が相撲教習所を“首席”卒業 日体大同期・大の里と「近いうちに土俵で勝負したい」

2024年05月30日 18:10

相撲

十両・阿武剋が相撲教習所を“首席”卒業 日体大同期・大の里と「近いうちに土俵で勝負したい」
相撲教習所の卒業式に出席し「卒業証書」と「優等賞」の賞状を手にする阿武剋(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 相撲教習所の卒業式・入所式が30日、東京・両国国技館内で行われた。昨年秋場所、九州場所で初土俵を踏んだ396、397期生が卒業。今年の春場所と夏場所でそれぞれ初土俵を踏んだ399、400期生が入所した。
 卒業式には、夏場所で新十両ながら13勝を挙げた阿武剋(24=阿武松部屋)も出席。若隆景や遠藤ら三役経験のある実力者とハイレベルな優勝争いを繰り広げた夏場所を「優勝できなかったのが悔しい。あと1番勝てば優勝できていたので、そこは自分が弱かった」と振り返った。

 また、幕内で史上最速優勝を果たした日体大相撲部同期の大の里(23=二所ノ関部屋)については「普通に強い。強すぎる」と驚嘆の声。「いずれは…」と言いかけてすぐ言い直すように「近いうちに土俵の上で勝負したい」と対抗心を燃やした。

 半年間の教習所生活は「同期のみんなと一緒に学校気分を味わえて稽古もできて楽しかった」と笑顔で話した。中学時代には故郷のモンゴル・ウブス県で数学オリンピック優勝したこともある頭脳の持ち主。書道や相撲史、運動医学なども積極的に学び「なるほど、ということがたくさんありました。よかったです」と振り返った。

 この日、手にしていたのは卒業証書と「優等賞」の賞状。筆記テストや相撲甚句、稽古の内容も加味されて成績優秀と評価された力士のみがもらえる賞を受賞した。神奈川・旭丘高―日体大で阿武剋と同期だった、夏場所三段目優勝の旭海雄(24=大島部屋)も同じく優等賞。ともに来日してからわずか半年で日本語を覚えたという頭脳明晰(めいせき)な2人が、相撲教習所を“首席”で卒業した。

おすすめテーマ

2024年05月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム