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棄権も考えた早田ひな「この舞台をまた経験できるか分からない」前日に左腕痛め強行出場 完敗に涙

2024年08月02日 21:35

卓球

棄権も考えた早田ひな「この舞台をまた経験できるか分からない」前日に左腕痛め強行出場 完敗に涙
準決勝でプレーする早田ひな(AP) Photo By AP
 【パリ五輪第8日 卓球 ( 2024年8月2日    パリ南アリーナ )】 卓球女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は、同1位の世界最強・孫穎莎(中国)に0―4で敗れて3日の3位決定戦に回った。
 過去の対戦成績は15戦全敗、世界ランク1位で“ラスボス”ともいえる最強の敵と夢舞台で対峙したが、左腕には黒いテーピングを施すなど万全の状態ではなかった。痛み止めの飲んでのプレーだったが、最強ライバルは一切の隙を見せない。完敗の試合後は涙を浮かべた。

 前日(1日)の準々決勝で、利き腕の左腕に痛みが走った。「自分のコンディションが100%じゃなかった。そこでどこまで勝負するかっていう感じだったけど、さすがに限界を感じた。でも最後までプレーできてよかった」とし、棄権の選択肢はあったのか問われると「ある程度は頭の中にはありました。この舞台を、また4年後に経験できるかは分からないので」と話した。

 石田コーチは「(卓球が)できるかどうかのところで。少しずつ、できそうな状態になってきた。時間がなかった。難しかった」と言う。3位決定戦では、準々決勝で平野美宇(木下グループ)を死闘の末に下したシン・ユビン(韓国)と激突。厳しい状況でも、懸命に左腕を振り続ける。

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