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ボルトはやはり凄かった…ライルズV 超ハイレベルの100mも 浮かび上がる世界記録保持者の異次元ぶり

2024年08月05日 16:22

陸上

ボルトはやはり凄かった…ライルズV 超ハイレベルの100mも 浮かび上がる世界記録保持者の異次元ぶり
16年リオデジャネイロ五輪陸上男子200メートルで金メダルを獲得し、ポーズをとるウサイン・ボルト(ロイター)
 五輪の花とも言われる陸上男子100メートルは空前のハイレベルの一戦となった。
 4日(日本時間5日)に行われた決勝。昨年の世界選手権で100、200、400メートルリレーの3冠を達成したノア・ライルズ(米国)が、自己ベストの9秒79で金メダルを獲得した。

 銀メダルのキシェーン・トンプソン(ジャマイカ)も同タイムで、1000分の1秒の計測でわずか0秒005差の大接戦。銅メダルのフレッド・カーリー(米国)も9秒81。ライルズはレース後の会見で言った。「地球上で最速の3人だ」と。

 7位の選手で9秒88、最下位8位で9秒91。サニブラウン・ハキーム(東レ)は準決勝で自己新9秒96をマークしたものの、無念の敗退。仮に決勝にいれば、日本記録(9秒95)を更新してもなお、勝負には加われない。

 熱いバトルの一方、クローズアップされるのが、ウサイン・ボルトの驚異的な速さだ。15年前の09年ベルリン世界選手権でマークし、今でも残る世界記録は9秒58で、ライルズとの差は0秒21。ライルズのタイムに0秒21を足すと10秒00となる。ボルトとライルズの差は、実はライルズとサニブラウンの差よりも大きいのだ。

 ボルトは100メートルで08年北京、12年ロンドン、16年リオと五輪3連覇。世界選手権も09、13、15年と3度の金メダル。特筆すべきはその年のシーズンベストを全て世界大会の決勝でマークしていること。最速最強のスプリンターだった。この世界大会6大会は全て200、400メートルリレーも制して3冠に輝いている。

 ちなみに、コロナ禍で次々に大会が中止になった20年5月、日本の若い世代に「くじけるな」というメッセージを寄せてくれるナイスガイでもある。

 ゴール後にかめはめ波のパフォーマンスをするなど、日本のアニメが大好きなライルズ。ボルトに迫るためにも、パリでの3冠は譲れない。

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