阪神・大竹、先発ローテ「第6の男」名乗り 紅白戦3回無安打無失点に岡田監督「凄い戦力になりそう」

2023年02月13日 05:30

野球

阪神・大竹、先発ローテ「第6の男」名乗り 紅白戦3回無安打無失点に岡田監督「凄い戦力になりそう」
紅白戦に登板し、力投する大竹(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【紅白戦   紅組6-3白組 ( 2023年2月12日    宜野座 )】 左投手が補強ポイントだった阪神に頼もしい新戦力が現れた。現役ドラフトで獲得した大竹耕太郎投手(27)、ドラフト6位・富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が12日の紅白戦でそろって快投。期待以上のアピールに、岡田彰布監督(65)も賛辞を並べた。
 最後まで打者にまともなスイングをさせなかった。紅組の2番手で登板した大竹が3回無安打無失点の快投を披露。チームにとって懸案でもあった左の先発ローテ候補として猛アピールに成功した。

 「僕みたいな立場は打たれたら終わりなんで、結果にはこだわっていました」

 結果にこだわりつつも、自らに課したミッションを完遂した。9日のシート打撃で浮き彫りになった右打者への外角球とカーブの精度向上を課題に設定。カーブに関しては「ストライクも取れて。それが効いて(打者も)迷った感じだった」と登板1イニング目の4回はすべての打者の初球に投じ、中軸のノイジー、大山を打ち取った。続く佐藤輝は二ゴロ失策で出塁を許すも、木浪を三ゴロ。その後も得意のチェンジアップを勝負球に凡打を量産し「体が開かずに投げられるようになった」。右への外角球に関しても修正に成功し、収穫十分のマウンドとなった。直球の最速が球場表示で自己最速を4キロ上回る148キロを計測するなど全開だった。

 当然、見守った岡田監督も目を細めており「左が今のところ伊藤(将)1枚やからな。凄い戦力になりそうな感じがする」と称賛を受けた。リーグ随一の陣容を誇る先発陣も、左に限れば計算できるのは伊藤将のみ。今春は昨季まで中継ぎだった岩貞を再転向させているが、加えて大竹の存在が競争の激化を促すとともに、層に厚みも持たせる。

 昨年の現役ドラフトでソフトバンクから獲得した男が“掘り出し物”になる可能性は十分だ。警戒を強めたのは他球団のスコアラー陣。巨人・樽見金典スコアラーは「和田に似たような、出どころが見にくくてピュッと来る」と大竹自身が師事するソフトバンク・和田をほうふつさせるフォームにうなった。

 「ツースリーが多かったのが反省。やりたいピッチングの半分ぐらいしかできていない」。まだまだ良化の気配を見せるのが頼もしい。(遠藤 礼)

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