中日のルーキー村松は常に「感謝」の思い 膝手術から1年

2023年02月13日 11:16

野球

中日のルーキー村松は常に「感謝」の思い 膝手術から1年
11日のオープン戦で、猛打賞となる二塁打を放つドラフト2位・村松 Photo By スポニチ
 中日のドラフト2位ルーキー村松開人(明大)の評判がいい。11日、サムスンとのオープン戦では9番二塁でスタメン出場。3安打4打点と大暴れし首脳陣にアピールした。それでも本人は「たまたま打球が飛んだ場所がよかっただけ」といたってクール。開幕スタメンに向けて“今やるべきこと”をしっかり考えて練習に打ち込んでいる。
 村松が常に胸に刻んでいるのが「感謝」の思いだ。昨年の2月14日、右膝を手術。歩くことも満足にできなかった当時のことを考えれば、今プロのキャンプで汗を流せていることが夢のようだ。明大の主将としてチームを引っ張る立場なのに春季リーグ戦の出場は絶望となった。プロ1本を打ち出し社会人チームからの誘いを全部断り退路を断ってのシーズン。アピールの場を失い心が折れそうになったのは想像にかたくない。

 秋季リーグ戦で活躍してもプロのスカウトからは「本当に(膝は)ちゃんと治っているのか?」と疑問符が付けられていた。そんな中、打率・348の5位という結果を残し春秋連覇を達成。明治神宮大会も制し主将としての役目を果たした。手術したからこそケガをしない体力作りの重要性を痛感、オフも筋力強化、柔軟性を高めるジムに通い続けた。

 「こうして野球ができているのも、これまで支えてくれた人がいたからこそ。本当に感謝しかない。そのためにも頑張らないと」と言う。手術から1年。明大の先輩・阿部寿樹内野手(楽天)が付けていた背番号「5」を引き継いだ男が静かに目立っている。

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