阪神ドラ6・富田 1軍昇格見えた!無失点デビュー 岡田監督絶賛「いつでもストライク取れる」

2023年02月13日 05:15

野球

阪神ドラ6・富田 1軍昇格見えた!無失点デビュー 岡田監督絶賛「いつでもストライク取れる」
紅白戦で、最後の打者を打ち取った富田(左)は長坂とタッチをかわす(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【紅白戦   紅組6-3白組 ( 2023年2月12日    宜野座 )】 昇格見えた!9回から紅組の5番手として登板した阪神・富田は、岡田監督ら1軍首脳陣が見守る前でも臆することなく本来のパフォーマンスを発揮し、1回1安打無失点。上々の実戦デビューを飾った。
 「変化球でも自分の思ったところに投げられた。ランナーが出た状態でも慌てず自分のピッチングができた。そこは良かった」

 地に足を着けたマウンド度胸と、制球力重視の巧みな投球が光った。先頭の遠藤を球場表示で146キロを計測した外角直球で左邪飛に打ち取ったが、続く同期入団の戸井には右前打を許した。それでも全く動じない。制球も乱れない。次打者の熊谷はカーブ2球で簡単に追い込み、最後は144キロ直球で押し込んで三邪飛に料理。最後は高浜を三ゴロに仕留めて、1軍での初陣を12球で終えた。

 終始、丁寧にコースを突き、緩急を自在に操る投球を見守った岡田監督の口からは、賛辞のオンパレードを引き出した。「いや、良かったよな、おーん。いつでもストライク取れるような感じやし、カーブ、スライダーでカウント稼げる感じもあった」と称えられ、「(登板した中継ぎ候補左腕で)一番安定してたんは富田と思うよ」とまで言わしめた。今後については「もうちょっとしたら分かるわ」と1、2軍再振り分け時に昇格する可能性も示唆された。

 キャンプは2軍スタートも、数少ないチャンスでアピールに成功した富田。「課題や良かったところを(今後も)ゲームの中で吸収してプラスにしていけたら」。岩崎、湯浅、中野…今年は富田がドラ6飛躍の系譜を受け継ぐ。(石崎 祥平)

 ◇富田 蓮(とみだ・れん)2001年(平13)9月6日生まれ、岐阜県出身の21歳。大垣商では1年秋から投手でベンチ入り。甲子園出場はなし。三菱自動車岡崎ではヤマハの補強選手として22年に都市対抗出場。同年U―23W杯では最優秀投手賞&ベストナイン(先発投手部門)で優勝に貢献。1メートル74、78キロ。左投げ左打ち。

 《007が富田警戒「思った以上に実戦向き」》阪神に加わった両左腕の好投に、視察した他球団の「007」も一斉に警戒を強めた。

 ▼巨人樽見金典スコアラー 今日は大竹が一番良かった。140キロ中盤まで出ているし、あれぐらい(球速が)戻ってきたら面白い。(富田は)体は小さいけど、ダイナミックなフォームで腕をしっかり振っていた。島本とダブる。投げっぷりとか。阪神はああいう左投手が出てくる。

 ▼ヤクルト石堂克利スコアラー (大竹は)思った以上に球が来ていたので、今日は特に良かった。制球も安定しているし、フォームの緩急もあるし、奥行きが使えてバランスがいい。先発はパワーがあるピッチャーも多いし、ああいうピッチャーが一人入ると嫌。(富田は)まとまっている。制球も安定している。思った以上に実戦向き。

 ▼広島岩本貴裕スコアラー (大竹は)特徴であるゴロを打たせながらしっかり打ち取ることができていた。(富田は)いい球投げていて、これなら上がってくるだろうなと。(資料を)準備しておかないといけない投手。

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