槙原寛己氏 エンゼルス・大谷のスイーパー生かすツーシーム

2023年04月13日 02:30

野球

槙原寛己氏 エンゼルス・大谷のスイーパー生かすツーシーム
<エンゼルス・ナショナルズ>5回、カンデラリオを二ゴロに仕留めサムアップする大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス2ー0ナショナルズ ( 2023年4月11日    アナハイム )】 【槙原寛己 視点】6四死球こそ出したエンゼルス・大谷だが、そこまで「荒れた」印象はなかった。安定感は前回よりも上。ピッチクロック対策で左足を引いてから投げるフォームは使わず。足を引くだけなので難しい動きではないし、やろうと思えばいつでもできる。球審の判断、兼ね合いなどで必要がなかった、ということだろう。
 スイーパーを生かすため、140キロ台後半のツーシームが効果的だった。6回には先頭メネセスに内角ツーシームを2球続け、外角スライダーで空振り3球三振。大きく横滑りするスイーパーを意識しているところに、右打者の内角に食い込むツーシームは非常に有効だ。ホームベースの横幅17インチ(約43センチ)をより広く使える。

 ツーシームは左打者の外角にも投げた。さらに縦に落ちるスライダー、カーブで三振を奪うシーンも。これだけ球種を織り交ぜれば相手も的を絞れない。前日の巨人・戸郷もそうだったが、大谷も先頭を出塁させても焦りや動揺が全くなく、堂々としていた。WBCをくぐり抜けてきた経験が生きているのではないか。そう感じたピッチングだった。

おすすめテーマ

2023年04月13日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム