DeNA・牧 侍同僚・高橋撃ち!逆転V1号 10戦39打席目で主砲お目覚め

2023年04月13日 05:00

野球

DeNA・牧 侍同僚・高橋撃ち!逆転V1号 10戦39打席目で主砲お目覚め
<ヤ・D>勝利し歓喜のジャンプの牧(中央右)らナイン(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA6-1ヤクルト ( 2023年4月12日    神宮 )】 神宮の夜空に待望のアーチを描いた。1点を追う3回2死一塁。DeNA・牧の眼光が鋭さを増した。マウンドには3月のWBCで世界の頂点を目指して共闘した高橋。147キロ直球をジャストミートした。今季10試合、39打席目で飛び出した待望の1号は決勝2ランとなり、左中間席に消えた。
 「凄くいい投手から打てたのは自信になります。今季なかったいい感触。ホームランより(今季初)打点がついたことがうれしい。4番がゼロだと、チームも点が取れない」

 WBCでは2本塁打を放ち、14年ぶりの世界一に貢献。準決勝、決勝は出番に恵まれなかったが、トップレベルの選手たちと過ごした時間は宝物となった。この日の相手でもあったヤクルト・村上が試合前夜から準備を入念に行う姿に驚き、巨人・岡本和とは同じ右打者として意見を交換し合った。他球団の4番打者の思考に触れ「4番を打っている以上はチームでも個人でも負けたくない」と対抗心はさらに強まった。

 チームに戻って開幕を迎えたが、単打は出るものの長打はなかった。ようやく響かせた快音で今季初打点も記録。新人から昨季までの2年間で46本塁打、158打点をマークした主砲は「慌てず、前日の打撃(映像)を見たりして、試行錯誤しながらやりました」と振り返る。依然として打率・225に低迷しているが、値千金の一撃は復調へとつながるはずだ。

 チームは勝率5割に復帰し、広島と並んで3位に浮上。三浦監督も「牧はいつか(本塁打が)出ると思っていた」と不動の4番の復調に目を細めた。今季初のデスターシャポーズを披露した牧も「これからは自分が(打線を)引っ張りたい」と誓う。3年目の目標に掲げる打点王へ、やっとスタートが切れた。(伊藤 幸男)

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