巨人 12回逆転サヨナラ勝ち!延長戦7連敗でストップ 秋広が同点打含む初の4安打

2023年05月14日 05:30

野球

巨人 12回逆転サヨナラ勝ち!延長戦7連敗でストップ 秋広が同点打含む初の4安打
<巨・広>サヨナラ打のブリンソン(左)は秋広と喜び合う (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5ー4広島 ( 2023年5月13日    東京D )】 魔の延長戦を克服した。巨人は13日、2戦連続延長戦となった広島戦で12回に逆転サヨナラ勝ち。2リーグ制後、球団ワーストに並んでいた延長戦連敗を7で止めた。「6番・左翼」で出場した秋広優人内野手(20)が、延長12回に同点左前適時打を放つなど、プロ初の猛打賞となる4安打。今季セ・リーグ最長となる4時間43分の激闘を制した。
 ガッツポーズは右手だった。一塁手前で突き上げた右手を、今度は自軍の一塁ベンチへ向けて掲げた。秋広が延長12回、1点差に迫りなおも1死一、三塁から起死回生の同点左前適時打。5球連続ファウルで粘った9球目、内角高めの147キロ直球に振り負けなかった。

 「何とか入ってくれと思って走っていました。あそこに落ちてくれて良かった」

 左手の押し込みが、打球を切れさせなかった。左翼線際に落とす執念の一打は、幼少期からの鍛錬が生んだ。野球を始めた時から左打ち。3歳上の兄・涼太さんの練習についていく日々だったが、ある日のバッティングセンターで打席に立つと、自然と左打席へ立っていた。利き手は右手だが、幼少期から歯磨きは左手。「手を交互に使うといいと聞いて」という父・伸也さんの提案がきっかけで始めた。「箸や字は右だけど、歯磨きだけ今も左ですね」と器用に使いこなす。繊細な感覚が、延長戦での逆転サヨナラ勝利を呼ぶ、一打でも生きた。

 2回1死一塁では、鋭い当たりで名手・菊池のグラブをはじく右前打で先制劇を演出。4、8回は中前打しプロ初の猛打賞を記録した。終わってみれば4安打の固め打ち。身長2メートル以上の日本人選手では初めて安打を放った20歳が、同じく初の猛打賞をマークした。ひときわ目立った背番号「55」に原監督も「球際に、追い込まれてもっていうね、非常に良いものを出してくれてますね」と評価した。

 2戦連続で突入した延長戦。球団ワーストに並んでいた延長戦連敗を7で止めた。打率・360と好調をキープ。「まだまだ。本当に一日一日が大事なので頑張りたい」。頼もしさは増すばかりだ。(小野寺 大)

 ≪延長戦2点差以上のサヨナラ勝利は6年ぶり≫巨人は延長12回2―4からサヨナラ勝ち。巨人の延長戦2点差以上のサヨナラ勝利は、17年6月18日ロッテ戦で延長12回3―5から坂本の適時二塁打と亀井の3ランで7―5で勝利して以来6年ぶり。なお、49~50年7連敗(3分けを挟む)と並ぶ球団ワーストだった昨年7月10日中日戦から2分けを挟んだ延長戦の連敗を7で止めた。

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