ソフトB・スチュワート 連勝で先発の柱に浮上 米ドラ1指名の大器がメンタル成長「次も頑張ります」

2023年08月07日 05:01

野球

ソフトB・スチュワート 連勝で先発の柱に浮上 米ドラ1指名の大器がメンタル成長「次も頑張ります」
<日・ソ>5回、野村を右飛に打ち取り雄叫びをあげるスチュワート(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク6-1日本ハム ( 2023年8月6日    エスコンF )】 ソフトバンクはカーター・スチュワート投手(23)が、2―1の5回無死満塁を無失点でしのぐなど、6四球を与えながら精神面の成長を見せて5回3安打1失点。連勝で2勝目を手にし、有原とともに先発の新たな柱に浮上した。チームは3連敗から2連勝。本格化し始めた2018年に米ドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名の大器が、真夏の反転攻勢の軸になる。
 1点リードの5回無死満塁だ。万波をカーブで三ゴロ併殺打に仕留めたスチュワートはなお、2死二、三塁から明らかにギアを上げた。前日5日には2打席連発と当たっている野村に対し、この日最速155キロ直球で右邪飛に斬ると、マウンド付近で女房役の甲斐としばらく、はしゃいだ。6四球と苦しみながら5回3安打1失点。背番号と同じ、2勝目を連勝で手にした。

 「制球もストレートの質も良くない中、最少失点で抑えられた。粘れていることが成長ができている部分」

 無四球は初回だけ。常に得点圏に走者を背負い、5回無死満塁は甲斐の失策もからんだ。これまでならば一気に崩れる場面だったが、メンタルの成長で持ちこたえる。「気持ちの切り替えができるようになった。(ピンチで)パニックにならないし“次だ次、今はここ”と引きずらないようになれた」。7月26日のオリックス戦で来日5年目でのプロ初白星。祝福のメッセージをくれた元チームメートのマット・ムーア、ニック・マルティネス、コリン・レイ、倉野信次氏らの助言のおかげもあったという。

 先発に白星がついたのはスチュワートの初勝利以来、8試合ぶりだ。「3回から(先頭を)3連続四球。そこを抑えればもっと長いイニングはいける。点を取られずゲームを作ってくれている。カーター(スチュワート)、有原は一番、頑張ってくれている」と藤本監督も試合ごとに評価を上げている。今季はここまで先発後、一度、出場選手登録を抹消する“投げ抹消”が多かった背番号2だが、首脳陣は今回は抹消しないと決断した。中6日で13日、再び日本ハム戦で登板することが有力だ。先発陣の柱の一人と認められた。

 チームも2連勝で貯金3。3戦ぶりのカード勝ち越しを決めた。お立ち台のスチュワートは「みなさん、ありがとうございます。次も頑張ります」とカタカナで書かなくてもいいほど発音のいい日本語で意気込んだ。大好きな日本語「ガチ」は言い忘れたが、柔和な笑みには少しずつ風格、余裕が出てきた。(井上 満夫)

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