エンゼルス・大谷 崖っ縁5連敗…すねに自打球直撃「アーッ!」踏んだり蹴ったり、WC圏内に6差

2023年08月07日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 崖っ縁5連敗…すねに自打球直撃「アーッ!」踏んだり蹴ったり、WC圏内に6差
<エンゼルス・マリナーズ>6回、自打球が当たり痛がる大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス2-3マリナーズ ( 2023年8月5日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)は5日(日本時間6日)、マリナーズ戦に「2番・DH」で出場し、4打数無安打。連続試合安打は9でストップした。1点差に迫った9回はなおも2死満塁と攻めたが、あと一本が出ず今季2度目の5連敗。勝率5割に逆戻りとなり、ワイルドカード圏内には6ゲーム差に後退した。
 試合後のクラブハウス。大谷の右すねには赤色のテーピングが施されて、その下には湿布が貼られた。大事には至らなかったものの、帰路へ就く際は右足を若干引きずるように歩いた。

 6回1死一塁だった。フルスイングした初球が自打球となり右すねを直撃。場内には「アーッ!」ともん絶する声が響き、顔をゆがめた。痛みに耐え、何とか打席に戻ったが、2球目は高めのボール球を空振り。最後は内角低めスライダーに空振り三振となった。7月末以降、脇腹、両脚ふくらはぎ、右手中指に「けいれん」を起こすなど、満身創痍(そうい)。9回の第4打席も空振り三振に倒れ、10試合ぶりの無安打に終わった。

 チームも苦境が続く。1―3の9回2死一、二塁から、ドゥルーリーが左越え適時二塁打。だが、エンタイトルツーベースになったことで、一塁走者は三塁でストップとなった。フィル・ネビン監督も「打球がフェンスを越えなければ同点だった」と嘆いた不運。最後は満塁からレンフローが三振し、ついに5連敗となった。

 悲願のポストシーズン進出に向け補強を大展開したが、皮肉にも売り手に回ったはずのマリナーズに3連敗。最大8あった貯金もなくなった。指揮官は「今は厳しい状況だがまだあと50試合残っている。いろんなことが起こり得る」と語り、ファイティングポーズは崩さなかった。(笹田幸嗣通信員)

 ≪次回先発は10日ジャイアンツ戦≫大谷の次回先発は9日(日本時間10日午前10時38分)のジャイアンツ戦に決まった。3日のマ軍戦で4回無失点も右中指がつり、49球で降板。状態が心配されたが、ネビン監督は「良くなっている。問題はない」と当初の予定通り中5日での登板を明かした。大谷はこの日、壁当てで状態を確認。最高気温31度だった炎天下の時間帯を避け、午後4時半からの省エネ調整で体力温存に努めた。

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