【甲子園】8日の花巻東戦で宇部鴻城の岡野マネジャーが試合前ノック参加 夏の大会初「少し緊張」

2023年08月07日 14:50

野球

【甲子園】8日の花巻東戦で宇部鴻城の岡野マネジャーが試合前ノック参加 夏の大会初「少し緊張」
7日の練習で宇部鴻城の尾崎監督にボール渡しをする岡野マネジャー(右) Photo By スポニチ
 第105回全国高校野球選手権記念大会の大会本部は7日、あす8日の宇部鴻城(山口)―花巻東(岩手)で宇部鴻城の女子部員、岡野美和マネジャー(3年)が試合前ノックに参加すると発表した。ユニホームを着用し、ノックの補助をする予定。試合前ノックに女子部員が参加するのは夏の大会史上初だ。昨年から女子部員のノック時のボール渡しや試合中のボールパーソンを務めることが可能となり、今大会からノッカーも務められるようになった。
 岡野マネジャーは7日、西宮市内の練習会場で取材に応じた。「少し緊張はしているんですけど、鴻城のグラウンドでやったことと、同じことをしようと思います」と力強く誓った。

 岡野さんは小2から川上少年野球で野球を始め、投手や右翼を務めた。中学ではバレーボール部だった。兄の友和さんは背番号17を背負い、19年夏の甲子園に出場。背中を追いかけ、双子の弟で残念ながら今夏のベンチ入りは叶わなかった寿和さん(3年)とともに宇部鴻城に進んだ。

 はじめはうまくできなかったノックの補助。双子の弟の寿和さんに監督役になってもらって練習をするなど、コツコツ努力を重ね「監督さんの手のひらを押すようなイメージ」に行き着いた。7日のノックでは、尾崎監督にリズム良くボールを渡す姿が印象的だった。あす8日の花巻東戦に向け「絶対に勝ちます」と力強く誓った 

 尾崎公彦監督によると、岡野マネジャーは山口大会中に体調を崩し、練習を外れる機会があった。準決勝前に復帰した際、「あしたからまた私がボール渡しをしてもよろしいでしょうか?」とお願いに来たという。指揮官は「うちのボール渡しは岡野さんしかいない。あしたから頼むね」と言葉をかけたという。

 チームのマネジャーは岡野さん含め3人いる。尾崎監督は「甲子園に来れたのはマネジャーの力も非常に強い。かけがえのない戦力です」と話した。

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