【甲子園】花巻東 兄・麟太郎と同じ「岩手から日本一」誓う

2023年08月09日 05:30

野球

【甲子園】花巻東 兄・麟太郎と同じ「岩手から日本一」誓う
一塁側のアルプス席で応援した佐々木秋羽内野手(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第3日 1回戦   花巻東4-1宇部鴻城 ( 2023年8月8日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】<女子硬式野球部主将・佐々木秋羽さん>佐々木ファミリーの歴史に、新たなメモリアルが加わった。父・洋監督は甲子園大会で夏通算10勝目を挙げ、兄・麟太郎は甲子園初安打、初打点をマーク。長女で花巻東女子硬式野球部主将の秋羽(しゅう=2年)は一塁側アルプス席で声援を送り、「逆方向に奇麗なヒットが出ているので調子がいいと思います」と兄の活躍に目を輝かせた。
 新チームが始動したこの夏、主将に就任した秋羽。1メートル68の二塁手は、50メートル走を6秒5で駆ける俊足が武器の2番打者だ。兄と同じ「岩手から日本一」が目標。「あと1年しか時間がないので引っ張っていきたい」。言葉には父、兄と同じく強い決意がにじんだ。

 生まれる前から、父は花巻東の指揮官として甲子園に出場していた。小2で野球を始めたのは自然な流れ。「兄が野球をやっていた影響もあるし、父が指導をしている姿を見て格好いいなと思いました」。兄よりも1年遅れで同校へ進学し、今春の選抜大会は二塁のレギュラーとして準優勝に貢献。父と兄が見守る前で、日本一まであと一歩に迫り「良い経験になったけれど勝てずに悔しかった」と思いを強めた。

 兄からは野球に向き合う姿勢、打撃フォームなどさまざまな助言を受けてきたが、「まず野球を楽しむこと」の言葉を一番大切にしている。聖地で体現した兄に「本当に楽しそうでした」と尊敬のまなざしを向けた。

 将来の夢に「英語が好きなので英語を使う仕事か、野球関係の仕事」を挙げる。近い将来、「メジャーリーガー麟太郎」の通訳として隣にいるのは、秋羽なのかもしれない。(柳内 遼平)

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