【甲子園】おかやま山陽 聖地1勝 練習から本音で話せるようになった“全員の涙”とは

2023年08月09日 05:30

野球

【甲子園】おかやま山陽 聖地1勝 練習から本音で話せるようになった“全員の涙”とは
<おかやま山陽・日大山形>甲子園初勝利を挙げ、歓喜のダッシュを見せるおかやま山陽ナイン(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第3日 1回戦   おかやま山陽9―2日大山形 ( 2023年8月8日    甲子園 )】 おかやま山陽が17安打9得点の猛攻で春夏3度目の出場で初勝利を挙げ、創立100周年に花を添えた。2点差を追いついた4回、なお2死二塁から土井研照が外角のスライダーを捉え、右中間を破る決勝二塁打。打率・222の不調だった岡山大会から一転して4番として貢献し、「打てなくてチームに迷惑をかけていた。練習で打撃投手が苦手な変化球を投げてくれたおかげ」と感謝した。
 約2カ月前はどん底だった。春の大会後の練習試合で勝てず、堤尚彦監督からの提案で早朝6時30分から走り込みを実施。途中、主将の渡辺颯人が声をあげて泣いた。「勝てないことに責任を感じていて…」。その姿を見たチームメートも一人、また一人と泣き始め、気付けば全員が涙を流した。土井は「あの涙から強くなった。練習から本音で話せるようになったし、どんなきつい場面でも我慢できる」と胸を張る。一つになってたどり着いた聖地で笑顔を咲かせた。(松本 航亮)

 ○…焔硝岩央輔(えんしょういわ・おうすけ)が代打で逆転を呼んだ。「名字由来net」によると全国に約60人しかいない珍名字。0―2の4回先頭で「代打は初球からガンガン振って一発で仕留めること」と1ボールからの2球目を左前打し、一挙3得点を呼んだ。堤監督は「空気を変えられる子」と称えた。

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