阪神・近本 “三塁打王”だ今季9本目 球団18年ぶり05年優勝時の赤星に並んだ

2023年08月09日 05:15

野球

阪神・近本 “三塁打王”だ今季9本目 球団18年ぶり05年優勝時の赤星に並んだ
<巨・神15>3回、2点適時三塁打を放つ近本(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―6巨人 ( 2023年8月8日    東京D )】 阪神・近本が、赤星に並んだ。3回だ。菅野をマウンドから引きずり下ろし、なおも2死一、二塁。近本が右越え2点三塁打を放ち、リードを5点に広げた。
 「(西)純矢がつないでくれて、得点圏に走者も残っていたのでもう1点という気持ちでした」

 代わったばかりの2番手・今村に対し、積極的に仕掛けた。「チャンスやったんで、向こうもインコース突っ込んで、フォークで空振り取りにくるやろうなと」。1ボール1ストライクからの3球目を狙い通り仕留め、打球は鋭いライナー性の打球で右翼方向へ。右翼手・長野が差し出したグラブの上を越え、悠々と三塁まで到達した。中日・岡林に並んでリーグトップのシーズン通算9本目の三塁打。チームでは前回優勝の05年に赤星憲広氏(本紙評論家)が記録して以来18年ぶりの数字も、この男にとっては通過点でしかない。

 「特にそれ(三塁打の本数)は、あんまり意識はしていないですけどね」

 先頭の8回には、7月2日に右肋骨付近に死球を受けて以来、初めて左腕・高梨と対峙(たいじ)。結果は7球目の直球で遊ゴロに倒れるも、「初球は(打席を)外すと決めていた。どういう球種を投げてくるか見たかったんで」。初球にわざと打席から離れるなど駆け引きも演じた。あの離脱から近本が復帰後、チームは15試合で11勝3敗1分けと絶好調。いかに絶対不可欠な存在であるかを、数字も証明している。

 「勝ち切れたというのが、チームにとって大きい」

 接戦を制し、近本は胸を張った。自身は連続試合安打を13に伸ばすなど、その勢いに陰りは見られない。頼れるリードオフマンが、文字通り、首位固めを図るチームをけん引する。(阪井 日向)

 <2桁到達なら67年藤田平以来>○…近本(神)が3回に適時三塁打。今季の三塁打を9本目としたが、阪神でシーズン9三塁打は05年赤星憲広以来、18年ぶり。2桁10本に到達なら、67年藤田平以来となる。

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