鈴木誠也　4戦連続のスタメン落ち　苦しい胸の内「悔しい。結果を出していれば出られる。それが野球」

2023年08月09日 07:51

野球

　カブスの鈴木誠也外野手（28）は8日（日本時間9日）、ニューヨークでのメッツ戦で先発から外れた。これで4戦連続、直近の7戦で5度目のスタメン落ち。オールスター以降は20試合で打率.215、2本塁打と苦しむ鈴木はこの日の試合前、日米メディアに対応した。そこでは胸の内を赤裸々に語った。鈴木との一問一答は以下の通り。

　――ここしばらくベンチから試合を見ているが、どのような気持ちか。
　「いや、もう悔しいですよ」

―スランプはどれくらいメンタルに起因するのか。
　「うまくいかないと悩むっていうのが人間だと思う。なかなか整理がつかなかったっていうのは事実あるかもしれないなと思います」

　――キャンプ中やシーズン序盤なら時間をかけて調整できるが、今は大切な試合が続いている。
　「もちろん大切な試合が続いているので、今までは我慢して使ってもらってましたけど、そういう状況じゃないっていうのはわかっています。結果を出していれば出れているとは思いますし、これが野球だと思うので、結果が出なければ試合に出れないっていうのがこの世界だと思います。それは理解しているし、別にそれはもう仕方のないことなのかなと。だから自分で早く直さなきゃいけないのかなと思っています」

　――現在の自信は。
　「自信はやっぱり結果が出てからだと思うんで、なかなか結果が出ていないのに自信を持てっていうのは難しい。でも今は自分のやってきたことだったり、今までやってきたことっていうのにはしっかり自信を持って、あとはそれを持って打席に入れるか。それで結果が出れば自信がつくと思いますし。そんな感じだと思います」

　――ロス監督から「毎日試合には出ない」と言われたときの気持ちは？
　「それ、言われてないですけど。言われてないから別に、まあそういうものだろうというふうには思っています。記事ではいろいろ優しく僕をかばうかのように言ってくれていると思いますけど、でもやっている方はわかっているし、それはもう仕方ないのことなんで。あとは僕は結果を出すだけです」

　ーー打撃のメカニックの状態はどうか。
　「練習ではもちろん悪くないですけど、試合だとどうしても結果が欲しくなって力んだりとか、そういう状況が続いているかなとは思う。もう少しリラックスして打席に入りたいと思う」

　――こういう経験は今までの野球人生であるか。
　「こうなってからはないですかね。打てるようになってから、こうやってなるのは初めてですけど。（日本で）一軍に上がるまでだったりとか、レギュラーをとるまでとかは、やっぱりいろいろ悩みっていうのはありましたけど、また違った悩みではありました。あんまりごちゃごちゃし過ぎていてもいいことがないっていうのは、もちろんわかっているので。今こうやって試合に出れないっていうので、イライラしてその時間を無駄にするのは嫌だったんで、もう一回、自分の今までやってきたことだったり、どうやって良くなってきたのかっていうのを整理して、いろいろ本とかも読んだりとかして、どうやってやっていけばいい方向に行くのかっていうのをずっと考えてやってきました。だからこの試合に出れない期間っていうのも、自分なりに良い時間として過ごせたと思うので。あとはここから結果が出るか出ないか。それだけだと思います」

　――前半戦の最後、ニューヨークで、気持ちの切り替えができてきたと話していたが。
　「やっぱりこのシーズンにかける思いが強くて、最初にケガもしたりとかして、少なからず焦りっていうのはやっぱりありました。その中でいろいろやって、うまくいかないことが続くと、どうしても先が見えなくなってきて、大丈夫かな？この先と不安になることもあった。その中で毎日過ごしていって、うまくいかない日がずっと続いていくと、不安な気持ちが勝っちゃって、打席の中でも不安な状態で、どうせ打てないんだろうなとかそういう状態で入ることが増えていた。そうなるとなかなか結果としてはいい方向にはいかないと思う。ある程度、目標っていうのを明確に自分で立てて、その中で今そこにいくために、どうやってやったらいい方向に進むのかっていうのは考えてきたつもり。それを考え出してから少し気持ちが楽になって、周りに惑わされることもなく、自分のやりたいことをしっかり今できている。あとは本当にここから出る試合の結果次第で、いろいろ変わってくるんじゃないかなと思います」