ソフトB・風間 完全復活近いぞ「いつでも投げられます」3月に腰椎分離症で離脱

2023年09月05日 07:10

野球

ソフトB・風間 完全復活近いぞ「いつでも投げられます」3月に腰椎分離症で離脱
室内で傾斜を使った場所で投げ込むソフトバンク・風間 Photo By スポニチ
 毎週火曜日にソフトバンクのファーム情報をお届けしている筑後鷹。第44回は21年のドラフト1位、最速157キロ右腕の風間球打投手(19)に注目した。3月に腰椎分離症で離脱し、リハビリ組で過ごしている。現在はケガはほぼ回復して復帰を目指す剛腕が心境を語った。
 ケガなくボールが投げられる。選手としての喜びと、確かな手応えを感じながら風間は筑後のファーム施設で汗を流している。先月26日には、春にリハビリ組に入ってから初の打撃投手を務めるなど一歩ずつ階段を上がってきた。腰の状態は日によってまだ少し波はあるが「もう大丈夫です」と真っすぐな目で力強く言った。

 室内では傾斜を使っての遠投、バドミントンのラケットでシャドー投球やダッシュ、体幹トレーニングなどで調整している。投球時は体が突っ込んだり、軸足が曲がったりする部分を“曲がらないように”意識している。「肩とか肘とか、張りは感じなかったので、だいぶん腕は振れている」と感触は良好のようだ。助言を送りつつ見守った佐久本リハビリ投手コーチは「自信を持ってきていると思います。楽しそうにやっている。それが一番いいと思っているので」と語った。

 最速157キロ右腕としてノースアジア大明桜(秋田)からドラフト1位で入団した昨年は、右肘痛の影響でリハビリ組で長く過ごし、体づくりに励んだ。オフは11月中旬から約1カ月間オーストラリアのウインターリーグに派遣され武者修行。海外の選手について「スイッチが入るときは入る。日本人の選手は感情をあまり出さないところもあると思うので、強気なところを学ばないといけない」と刺激を受けた。

 飛躍を期した2年目だったが、3月に腰が悲鳴を上げて腰椎分離症でリハビリ組に。もどかしい日々の中、ネットスローから一球ずつ大事に取り組んできた。「寝ていても野球のことが出てくるんです。時間はあるので、すごく考えています」と大好きな野球を腹いっぱい楽しみたいと、腐ることなくやってきた。

 今夏の甲子園に母校が出場。惜しくも初戦で八戸学院光星に敗れたが、同じくOBのロッテの山口らとともにバッグやTシャツを贈るなど後輩をサポートしながらも刺激をもらった。「いつの間にか試合で投げているイメージで」と復帰への青写真を描き、「試合に投げろと言われれば、いつでも投げられます」と頼もしく誓った。底知れぬポテンシャルを秘める背番号1が解き放たれる日は決してそう遠くないはずだ。(杉浦 友樹)

 ◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県出身の19歳。ノースアジア大明桜では3年夏に甲子園出場し、1回戦の帯広農戦で完投勝利。21年ドラフト1位でソフトバンクに入団。背番号1。1メートル84、83キロ。右投げ左打ち。

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