巨人・坂本 プロ17年2081戦目で初サード 打撃でも貢献!復帰即アーチ チームは5割復帰

2023年09月08日 05:30

野球

巨人・坂本 プロ17年2081戦目で初サード 打撃でも貢献!復帰即アーチ チームは5割復帰
<ヤ・巨>初回、三塁守備につく坂本(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5-2ヤクルト ( 2023年9月7日    神宮 )】 巨人・坂本勇人内野手(34)が7日のヤクルト戦で、通算2081試合目の出場で初めて三塁に就き、攻守で勝利に貢献した。初の守備機会となった4回2死二塁では、三塁線の打球をスライディングキャッチする好捕でピンチを脱出。9回には左中間へ、ダメ押しの17号2ランを放った。3位・DeNAとのゲーム差は2のままだが、勝率5割に復帰。逆転CSへ「三塁・坂本」が強力な武器となる。
 色あせない輝きを放った。2―1の4回2死二塁。三塁線の鋭い打球に、三塁・坂本はスライディングしながら逆シングルで好捕した。一塁へ冷静にワンバウンド送球。初の守備機会で、ピンチの芽を摘み取った。

 「全く違うものでしたし、慣れるまでには凄く時間がかかりそう」

 5回無死一塁では、正面のゴロを素早く二塁転送し併殺を完成。言葉とは裏腹に、2度の守備機会を難なくこなした。

 初回。三塁線をまたいで5歩で歩みを止めた。5月31日のロッテ戦で、史上初めて遊撃手で2000試合出場。球史を彩ってきたが、通算2081試合目で初の三塁守備に就いた。しかも「人生で初」。17年目の34歳は、遊撃以外の守備に就くのも10年ぶりだった。

 「最善策。少しいろんなことを考慮して。やっぱり彼にずっと離脱してほしくない」

 逆転CSを狙う上で、原監督にとっても勝負手だった。昨季は度重なる故障に見舞われ、08年以降では最少の83試合出場にとどまった。今季も右太腿裏の肉離れで6月下旬から1カ月も離脱。欠かせない存在であるがゆえ、数日前に原監督自ら三塁の準備をするよう伝え、試合後には「救ったと思いますね」と称賛した。

 坂本自身、勝利のために、準備を進めた。前カードのDeNA3連戦の試合前には、真剣に三塁ノックを受けた。「ショートで受けるの飽きただけや。特に意味はないよ」とけむに巻いたが、ノッカーに三塁線の打球を要求するなど、入念に動きを確認していた。

 遊撃には強いこだわりがある。かねて「ショートだから全試合出られないとか、ケガをしたとか絶対に言われたくない」と口にしてきた。故障に苦しんだ昨季は、指揮官から一塁転向の打診もあったが、断った。ともすれば、キャリアの分岐点になりうる一戦。それでも今回は「チームの方針で動いているのでそこは何もなく行けた」と言い切った。

 体調不良で2試合欠場後の復帰初戦で、9回にはダメ押しの17号2ランを放った。3位・DeNAとは2ゲーム差。「一試合一試合本当に大事」。どこにいても、やるべきことは変わらない。(小野寺 大)

 ≪遊撃以外は5戦目≫坂本(巨)が遊撃以外を守るのは、08年3月28日ヤクルト戦の二塁(先発)、13年9月6~8日阪神戦の一塁(先発)に次ぎプロ5試合目。三塁は先発、途中出場にかかわらず入団17年目、通算2081試合目で初めてだ。また、遊撃以外の出場試合で本塁打を放ったのも初。なお、遊撃では、5月31日ロッテ戦で史上初の2000試合出場を達成し、前日までで2045試合に出場している。

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