“黄金バッテリー”再び ソフトB・嶺井が先輩・東浜に白星プレゼント 「振ったら、当たったっす」

2023年09月08日 05:03

野球

“黄金バッテリー”再び ソフトB・嶺井が先輩・東浜に白星プレゼント 「振ったら、当たったっす」
<ソ・ロ>お立ち台で又吉(左)、東浜(右)と“バウポーズ”を決める嶺井(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク7-3ロッテ ( 2023年9月7日    ペイペイD )】 ソフトバンクの嶺井博希捕手(32)は7日のロッテ戦で3―3の4回1死、左中間へ決勝の2号ソロを放った。初回に3点を先制されたが、初回2死から柳田悠岐外野手(34)の19号ソロなど1点ずつ返し、ひっくり返した。沖縄尚学、亜大とバッテリーを組んだ嶺井の援護を受けた東浜巨投手(33)は約1カ月ぶりの先発で5回7安打3失点で6勝目。チームは3カード連続勝ち越しで、2位ロッテとのゲーム差は2となった。
 確信あり。美しすぎるバット投げだった。3―3の4回1死、メルセデスの初球117キロカーブを引きつけて迷わず振った。飛距離135メートル、左中間席へ文句なしの打球は8月30日オリックス戦以来の2号ソロ。移籍後初の決勝点となった。

 「振ったら、当たったっす。事故です(笑い)。巨さん(東浜)に勝ちを付けたかったので、入ってくれと願って走ってました。風が吹いてましたね」

 初のお立ち台は東浜、又吉と沖縄トリオ。自慢のハスキーボイスも披露。「マイクの性能がいいので、届いてました」。打球同様に、熱意も伝わった。

 出番が限られる中、7月2日西武戦以来6度目の先発マスクだった。沖縄尚学では08年にセンバツ優勝し、亜大でもバッテリーを組んだ東浜との相性だけではない。昨季は巨人にいた相手のメルセデスとは昨季10打数3安打1本塁打の実績も買われた。初回3球種の決め球を3安打され3失点されたリードはバットで取り返した。

 この夜、3万6898人が押し寄せたペイペイドーム。大音量の音楽や歓声、声援が重なり、マウンド上でのバッテリーの会話も聞き取りづらい。ただ、2人に“声”は不要だ。「何を思っているか、何を考えているかは分かる」と東浜。5月13日のオリックス戦以来のコンビだったが、高校、大学、そしてプロでも再結成した“黄金バッテリー”はあの頃のように輝いた。

 藤本監督は甲斐を正捕手に据え、週に1度、嶺井、谷川原を先発させるプランを頭に入れている。この日は嶺井の起用が的中。「(約)2カ月ぶり出番の嶺井が2打点。うまくはまったね」と少し、うれしそうだった。

 これで、3カード連続の勝ち越し成功。2位ロッテと2差とし、貯金を8月24日以来の2に戻した。きょうからはCS争いのかかる4位・楽天と3連戦。嶺井は「打ててないので、バット投げにふさわしい打撃をやっていきたい。明日からも頑張ってください」。最後は人ごとのように言ったが、残り23試合。嶺井の力も必要だ。 (井上 満夫)

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