阪神・森下、復活へフェニックスL先乗りプラン 岡田監督「突貫工事よ」 全日程終了後は甲子園で猛練習

2023年09月29日 05:15

野球

阪神・森下、復活へフェニックスL先乗りプラン 岡田監督「突貫工事よ」 全日程終了後は甲子園で猛練習
阪神・森下 Photo By スポニチ
 阪神の岡田彰布監督(65)が、10月4日のレギュラーシーズン終了後に、森下翔太外野手(23)に再教育を施す方針を明かした。14日の優勝決定後に打撃を崩したドラフト1位ルーキーを目覚めさせるべく、打ち込みに加えて、みやざきフェニックス・リーグで実戦を多く積ませるプラン。自ら指導する可能性もある。10月18日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で3番を任せたいことから、強化指定選手に指名した。チームは28日、29日からのDeNA戦(横浜)へ向けて移動した。
 好不調の波が激しい森下を放ってはおけない。岡田監督が、4日ヤクルト戦(神宮)でレギュラーシーズンが終了したあと、再教育を施す考えを示した。

 「森下はもう、突貫工事よ。これからは。まあ、まだちょっと試合があるからな。試合が終わってからになるけどな」

 10本塁打など勝負強い打撃で優勝に貢献したルーキーは、14日の優勝決定後に急降下。15日以降は11試合で44打数6安打の打率・136と不振を極める。指揮官は29日DeNA戦を含むシーズン残り4試合での激変は難しいと見て「これだけ崩れてたら、そんなに急に良くならん」と冷静に分析をした。10月18日からのCSファイナルSや、その先に待つ日本シリーズでも調子を戻せないままならば、何もできないまま戦いが終わる。それだけは避けたい。

 「今のままじゃなあ。そんなもん、いつも(不振になるたびに)3試合も4試合もノーヒットが続いたら、短期決戦やったら、終わってしまうからのう。はっきり言うて」

 立て直し策は主に2つ。1つ目は全日程終了後、甲子園で猛練習を積ませること。「打ち込ませるよ」と宣言した上で、直々に教える可能性について「それはわからんけど」と否定をしなかった。

 そして2つ目は、9日から宮崎県内で始まるフェニックス・リーグで、1打席でも多く立たせること。1軍本隊の主力野手が出場する14、15日より早く宮崎入りをさせ、「森下なんかは2試合、3試合くらい続けて出してもええけど」と、早ければ11日にも出場させる考えを示した。そこで絶不調になる前の対処法を、打席内で見つけてほしいと願った。

 「タイミングの取り方を変えたり、試行錯誤みたいなものを自分でやってな」

 これだけ期待をかけるのは、打線のキーマンと見ているからだ。「あれはけっこうチームに勢いを付ける打ち方をするからな」と力を認めており、「そらクリーンアップを打たせるつもりでおるんやから」とポストシーズンでも3番を託す方針。仲間を活気づける不思議な力が発揮されれば、38年ぶり2度目の日本一へ近づく。指揮官の頭には、ルーキーが起爆剤になるストーリーが描かれている。(倉世古 洋平)

 《中継ぎ陣もひと足早く》中継ぎ投手陣も、1軍本隊よりも一足早くフェニックス・リーグに参戦する見込みだ。安藤投手コーチは岩崎、岩貞、石井、桐敷、島本らリリーフ陣を9日の同リーグ初戦に合わせて宮崎入りさせる考えで、「第1クールに来させようかなと思っていますけど」と語った。早めに調整登板をさせることで、CSまでの間隔を空けられ、フレッシュな状態で短期決戦に挑むことができる。ゆったりとした調整で足場を固める。

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