ドジャース投壊、地区シリーズで先発投手が初回、2回と連続KO、24年も大丈夫なのか?

2023年10月11日 08:34

野球

ドジャース投壊、地区シリーズで先発投手が初回、2回と連続KO、24年も大丈夫なのか?
地区シリーズ第1戦、痛恨の表情でマウンドを降りるカーショー(AP) Photo By AP
 地区シリーズでドジャースがダイヤモンドバックスに連敗。深刻なのは信頼できる先発投手がいないことだ。第1戦はクレイトン・カーショー(35)が初回1死しか取れず、6安打1四球6失点でKO、チームも2-11の大敗。第2戦も先発のボビー・ミラー(24)が4安打2四球3失点で2回途中に降板、2-4で敗れた。
 第3戦はベテランのランス・リン(36)が先発だが、今季はメジャーワーストの44本塁打を被弾、防御率5・73だ。他の選択肢は今季メジャーで3試合しか先発していないライアン・ぺピオ(26)と13試合に登板し防御率4・92のエメ・シーハン(23)である。

 ゆえにデーブ・ロバーツ監督は既に第4戦がある場合はカーショーが先発すると明言している。「ベストの選択肢だし、唯一の選択肢だ」と言う。「我々の今季の目標を達成するには、カーショーが先発する必要がある。彼は大丈夫。信頼している」と話した。

 この地区シリーズはスケジュールが特別で、第1戦と第2戦の間も休みがあったため、移動日も含め、中4日になる。しかしながらカーショーが、今季最後に中4日で投げたのは5月21日だ。カーショーは左肩の状態が思わしくない。7月から8月上旬にかけ、6週間の負傷者リスト入り。復帰後は中6日などたっぷり投球間隔を空け、長いイニングは投げなかった。それで今季も13勝5敗、防御率2・46の好成績にまとめたが、9月、直球は88マイル(約142キロ)ほどしか出ていなかった。

 第1戦のKOの後、「身体が悪いのではない、ピッチングが悪かっただけ」と説明したが、ダイヤモンドバックスの打者に完膚なきまでに叩きのめされていた。それでも第4戦にカーショーと決めているのは他に選択肢がないからだ。

 トニー・ゴンソリン(29)、ダスティン・メイ(26)は今季肘の手術を受け、24年シーズンも投げられない。トレードでジャスティン・バーランダー、エドュアルド・ロドリゲスを獲得しようとしたが失敗した。ウォーカー・ビューラー(29)は先月、トミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)から13カ月で復帰しようとしたが無理だった。

 今季ドジャースの先発投手陣の防御率は4・57の全体20位で、4・47のエンゼルスよりも下だった。投手陣を支えたのは全体3位防御率3・42のリリーフ陣である。

 ドジャースはこのオフ、大谷翔平獲得の大本命だとされている。しかしこの先発投手陣で、24年に優勝を狙えるのだろうか?新人投手の中では、第2戦に先発したミラーは今季11勝4敗、防御率3・76で良かったが、他のぺピオ、シーハン、ギャビン・ストーン(24)、マイケル・グローブ(26)はメジャーのローテーションで活躍できるかどうかはまだわからない。

 オフに実績のある先発投手を2人は獲得しなければならず、ゆえにドジャースもオリックスの山本由伸獲りに真剣だが、ヤンキースはじめライバルが多く、契約できる保証はない。

 大谷との交渉の進展具合に加え、他にどんな先発投手を補強できるかも、注視する必要がありそうだ。

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