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阪神・中野 虎では03年今岡以来の日本S開幕2試合連続マルチ 「もっといい流れを与えたい」

2023年10月30日 05:15

野球

阪神・中野 虎では03年今岡以来の日本S開幕2試合連続マルチ 「もっといい流れを与えたい」
<オ・神> 4回無死、阪神・中野は投手強襲の内野安打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第2戦   阪神0ー8オリックス ( 2023年10月29日    京セラD )】 完敗の中でただ一人、気を吐いた。阪神・中野が3安打2打点した第1戦に続く複数安打をマーク。日本シリーズで第1戦から2試合続けてマルチ安打を記録するのは、球団では2003年の今岡誠(現打撃コーチ)以来。虎の安打製造機が最多安打を獲得したレギュラーシーズンさながらのヒットパレードで、4安打無得点と沈黙した打線を鼓舞した。
 「いい流れで打席に向かえている。でも勝てなければ意味がない。もっとチームに、いい流れを与えたい」

 初回1死から、宮城が投じた85キロのスローカーブを反応で捉えて中前へ。前夜の山本に続き、オリックスが誇る「2本柱」攻略へ幸先のいい一撃となるはずだった。だが後続のクリーンアップが封じられた。3番・森下が右飛、4番・大山も遊ゴロ。中野を本塁へ還すはずの中軸が機能しない。3回に1点を失った直後の4回は、先頭で再び宮城から二遊間へ転がす内野安打で出塁するも、森下がフルカウントから遊ゴロ併殺打。必死の出塁も得点には結びつかず、イニングだけが進み、どんどん失点は膨れ上がった。
 「ここ2試合は自分のポイントで打てている。仕留めるところは仕留められて、いい打席を送れている」

 広島とのCSファイナルSでは3試合で計11打数1安打と苦しんだ。「ふがいない成績だった」と猛省。日本シリーズまでに与えられた1週間の調整期間では、バラバラだったミートポイントを統一することに注力した。挽回を期して臨んだ頂上決戦。きっちりと結果を出す勝負強さが頼もしく映る。勢いそのままに、第3戦へ向かう。

 「甲子園の初戦を取る、取らないで、流れも大きく変わってくる。チームでもう一回気を引き締めてやる」

 黄色く染まった聖地で中野の快打が続き、刺激された中軸の打棒がよみがえれば――。シリーズの流れは再び猛虎へと傾くはずだ。(八木 勇磨)

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