阪神・岡田監督 森下ブレーキにダメ出し「エンドランって言うたら、バッターはゴロを転がすんとちゃうの」

2023年10月30日 05:15

野球

阪神・岡田監督 森下ブレーキにダメ出し「エンドランって言うたら、バッターはゴロを転がすんとちゃうの」
<オ・神>6回、遊直に倒れた森下を怖い顔?で見つめる岡田監督(撮影・岸 良祐)
 【SMBC日本シリーズ2023第2戦   阪神0ー8オリックス ( 2023年10月29日    京セラD )】 初戦を8―0で先勝した阪神は一転、チグハグな攻撃に終始してオリックスに0―8で完敗した。岡田彰布監督(65)は4回の併殺打を含めて精彩を欠いた3番・森下翔太外野手(23)に対して「ガクッとくる」とダメ出し。1勝1敗で迎える31日からの本拠地・甲子園での3試合で、立て直す。
 岡田監督が森下にダメ出しをした。初回1死一塁。一塁走者・中野がスタートを切る中で右飛に倒れた。これが、かんに障った。

 「ずっと森下がキーになってるからな。初回にしてもそうよ。なんでゴロを打たんのやろなあ。そういう見えないの(ミス)が、昨日(28日)にしてもな。あれで、初回から流れが変わってしまうもんなあ」

 フルカウントで自動スタートを切る場面だったが、指揮官の言葉からヒットエンドランのサインが出ていたと感じさせた。「エンドランって言うたら、バッターはゴロを転がすんとちゃうの?」。作戦通りに進まないイラだちが募る。初戦の初回も怒った。1死一塁でのランエンドヒットに見逃し三振をしたことで、中野の二盗失敗で併殺になった。ベンチで激怒する姿が映し出された。

 「昨日、今日と初回でガクッとくるよな。バッターはヒットを打つだけとちゃうからな。それがなんかなあ。打ちたい、打ちたいって。見てたら、それしかないからなあ」

 ドラ1ルーキーの負のスパイラルは続き、1点を追う4回無死一塁で併殺に倒れた。初回と同じフルカウントで一塁走者の中野が自動スタートを切り、今度は転がしたものの、遊撃・紅林の好守にも阻まれた。無走者になって大山、佐藤輝に連打が出るチグハグな展開。結局、1イニング3安打を放ちながら得点できず、直後の守りで3点を追加された。

 森下がブレーキになり、9戦全勝だった今季の京セラドーム大阪で初黒星を喫した。第3戦の起用方法の明言は避けた。守備も乱れての大敗。それでも虎の総大将は「1勝1敗でええと思ってたけど。えらい極端な2試合になったけど」と悲観しなかった。

 8―0を、0―8で返されたことに対し、自らの背番号「80」に引っかけ「番号的には良かったと思ったよ」と冗談を言う余裕もあった。全ては「まあまあ、甲子園に帰ってからや」。慣れ親しんだ庭で巻き返すだけだ。 (倉世古 洋平)

 ○…今シリーズは開幕から2試合を消化し両軍ノーアーチ。1シリーズで2試合以上の連続両軍ノーアーチは、11年ソフトバンク―中日戦で第4~7戦に4試合連続で記録して以来12年ぶり11度目。開幕から2戦連続は前回の関西対決だった64年南海―阪神戦以来59年ぶり2度目だ。

《岡田監督 判定に猛抗議も》
 ○…球審と塁審で判定が食い違う場面があった。オリックス攻撃の初回1死一塁で森の一塁へのゴロを大山が捕球。球審はフェア、一塁塁審はファウルと判定。審判が集まって協議した結果、ファウルとなった。阪神は併殺が狙えた打球だったことで、岡田監督が審判員に対して語気を強めて抗議。判定が分かれた場合は協議して決めるという規則があることに、岡田監督は「そんなルール、野球やってて初めて聞いたわ」と話した。

おすすめテーマ

2023年10月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム