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オリックス・宮城 3度目の正直! 初の虎狩りで兄貴分の敵討ち「必死で投げました」

2023年10月30日 04:45

野球

オリックス・宮城 3度目の正直! 初の虎狩りで兄貴分の敵討ち「必死で投げました」
<オ・神>勝利し、ガッツポーズのオリックス・宮城(右)と西野(左) (撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第2戦   オリックス8ー0阪神 ( 2023年10月29日    京セラD )】 兄貴分の敵討ちは、しっかりと果たした。オリックスの第2戦先発を任された宮城が、6回4安打無失点の快投。過去2戦2敗だった阪神相手に大一番で勝利し、初戦をエース・山本で落としたショックを吹き飛ばした。
 「初戦、ああいう形でエースで負けたのでちょっと悔しい気持ちも。しっかり勝たなきゃ、次、ビジターなので阪神に全部持っていかれると思ったので、何とかのみ込まれずにできた」

 大舞台でも持ち味を存分に発揮した。140キロ台後半の直球にスライダー、フォーク、スローカーブなど多彩な変化球を自在に操った。1―0と先制した後の4回2死一、二塁の唯一のピンチでは、カウント2―2からのノイジーへのこん身の内角直球がボール判定。思わずガクッと来たが、すぐに気持ちを切り替えた。外角低めのフォークで空振り三振に仕留めると、ガッツポーズで吠えた。

 「点を取ってもらって、だいぶ流れが変わったと思いましたし、また(流れを)持っていかれないように必死で投げました」

 山本は最高のお手本であると同時に“ライバル”でもある。勝ち星で山本が上回った時には「宮城が一番悔しがっていると思うのでそれが一番うれしい」といじられた。自身も「全部負けてるんで、何か一つでも勝ちたい」とひそかな闘志を燃やしてきた。前夜に6回途中7失点と炎上した右腕とは「“頑張れよ”みたいな感じやったので“頑張ってきます”みたいな感じで」といつも通りの会話を交わし、いつも以上の気合を込めて上がったマウンドだった。

 「流れをいったん、こっちに持って来られたと思いますし、いい状態で(敵地の第3戦に)入ってくれると思いますので、みんなで一生懸命頑張りたい」

 勝敗を五分に戻しただけでなく、勢いを呼び込んだ力投。万一、第7戦までもつれ込んだとしても、宮城が控えているのは大きな強みだ。(山添 晴治)

 ○…オリックスが勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。日本シリーズで1勝1敗は、初戦が引き分けの18年を含め、21年以来2年ぶり35度目。過去34度のうち、●○で追いついたチームが優勝は18度(△●○1度を含む)でV確率53%とやや優勢だ。なお、昨年は2連敗(●△●)から4連勝で優勝。2連敗を喫した時点でのV確率は24%(2連敗スタート38チーム中、優勝9度)だった。

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