大谷翔平 自身の肉体を“実験台”にしていた一年 将来の二刀流のためのフル回転

2023年11月18日 05:30

野球

大谷翔平 自身の肉体を“実験台”にしていた一年 将来の二刀流のためのフル回転
ベンチで笑顔を見せる大谷翔平 Photo By スポニチ
 【本紙担当記者が見た今季の大谷】今季の大谷は自身の限界に挑戦しているように見えた。7月から脇腹や両ふくらはぎ、右手中指のけいれんなど何度もケガの前兆があったが、休まなかった。原因について「一番は疲労」と口にしつつ、チームが低迷後も試合に出続けた。
 史上初の投打ダブル規定到達の昨季を経て二刀流フル回転は3年目。右肘じん帯損傷という最悪の結果が待っていたが、無計画だったわけではないはずだ。プレーの幅を広げることはもちろん、他の二刀流選手の台頭について「良いサンプルとして良い成績が残るように頑張りたい」と話したように、どこまでやれるか自身の肉体を“実験台”にしていたような印象だった。

 前例なき二刀流は、2年後の25年に再びスタートを切る。来年で30歳。史上最多7度のMVPを誇るボンズの記録を抜く可能性があると思っているのは私だけではないだろう。

 「去年ももちろん獲りたかったけど、ジャッジ選手も素晴らしかった。今年もシーガー選手もセミエン選手もワールドシリーズを優勝したように、素晴らしい年だったなと思うので、それに負けないくらいのシーズンにしたいなとは思ってた」。この負けん気の強さが頼もしい。自身だけでなく、野球界の未来をも見据えた大谷の挑戦はまだまだ続く。(MLB担当・柳原 直之)

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