大谷に投票したMLB記者の声(2) Bジェイズ担当「記者たちが飽きてしまわないか心配」

2023年11月18日 05:25

野球

大谷に投票したMLB記者の声(2) Bジェイズ担当「記者たちが飽きてしまわないか心配」
大リーグ公式サイトのブルージェイズ担当キーガン・マシソン記者(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 MVPは全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者30人の投票で決まる。本紙は19年から5シーズンにわたって大谷のプレーを見続けてきたエンゼルス番記者ら、実際に投票した記者に選考基準などを聞いた。大谷一択の結論が、二刀流の偉業を際立たせた。(取材・大リーグ取材班)
 (5)大リーグ公式サイト エンゼルス担当 レット・ボリンジャー記者

 大谷に投票するという決断は簡単だった。二刀流選手として素晴らしい一年を過ごし、メジャー最高の選手となった。野球界で最高の打者の一人であり、右肘の故障までは投手としても好調だった。

 特に6月は、恐らく長い大リーグの歴史を振り返っても史上最高の月となった。15本塁打、打率・394、41安打、29打点で実に印象深い1カ月だった。右脇腹痛で最後数週間は欠場したが、本塁打、出塁率、長打率でリーグトップを守った。

 22年にア・リーグ新記録の62本塁打を打ったヤンキース・ジャッジのように、今の大谷からMVPを勝ち取るには特別なシーズンが必要だ。今年に限れば、大谷がケガをしていても、MVPに選ばれるのは当然だった。

 今後はドジャースに移籍する確率40%、エンゼルスに残る確率30%、その他の球団30%と予測している。

 (6)大リーグ公式サイト ブルージェイズ担当 キーガン・マシソン記者

 迷わず翔平に投票した。私はいつか記者たちが毎年彼に投票することに飽きてしまわないかと心配しているほどだ。東海岸の人間は3時間の時差があるため、夜遅い西海岸の試合はあまり見ないが、翔平は1、2打席を見るだけでも価値がある特別な選手。ブルージェイズはここ数年、かなり補強に積極的で、大谷獲得を真剣に考えるべき球団の一つだ。

 (7)ボストン・グローブ紙 レッドソックス担当 アレックス・スパイヤー記者

 大谷が打者として残したインパクトは素晴らしく、打撃の貢献度だけでもMVPだった。ライバルのシーガーの出場試合数は大谷よりも少なかった。打者として最高級の数字を残し、投手としての貢献度も高いから文句なし。大リーグ史上最高級の二刀流パフォーマンスだった。エンゼルスのチーム成績が優れなかったことが無意味とは思わないが、大谷がリーグ全体を揺るがせた功績は無視できない。

 (8)ボルティモアベースボール・ドットコム オリオールズ担当 リッチ・ダブロフ記者

 大谷の活躍は支配的だったから結論を出すのは簡単だった。投打両方の貢献度は群を抜いており、他の選手を選ぶ人がいたら衝撃的だっただろう。エンゼルスは低迷したし、終盤の大谷はケガで多くの試合を休んだが、欠場が多かったのはシーガーも同じ。コールはヤンキースがプレーオフを逸してもサイ・ヤング賞を受賞した。もちろんチームの成績は無視されるべきではなく、プラス材料にされべきだが、今季の大谷のように投打で飛び抜けた成績を残した選手ならMVPに選ばれて当然だ。

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