大谷MVPも…前代未聞の電話会見中止 FAの質問避けるため?「機材トラブル」理由も

2023年11月18日 05:30

野球

大谷MVPも…前代未聞の電話会見中止 FAの質問避けるため?「機材トラブル」理由も
愛犬とMVP受賞を喜ぶ大谷(エンゼルスの公式SNSから)
 MLBネットワークの番組内で久々に姿を見せた大谷だが、慣例となっているMVP受賞の電話会見は急きょ中止になった。米東部時間午前9時開始予定で、日米の報道陣が待機していたが、30分後に突然「キャンセル」のアナウンス。大リーグ機構は「大谷のせいではない。彼のコントロールを超えたところにある」と説明した。
 ナ・リーグMVPで、母国ベネズエラに滞在中のアクーニャも直前に中止となった。「電話回線など機材のトラブル」との情報もある一方で、米メディアはFA交渉中であることが理由と指摘する。

 シアトル・タイムズ紙のラリー・ストーン記者は「突然の会見中止は記憶にない。代理人がFAの現状について大谷にコメントしてほしくないと思ったのだろう。質問はそこに集中するので」との見方を示した。大谷が報道陣に対応したのは8月9日が最後。交渉過程や移籍先希望、リハビリ状況などは、契約内容に影響を及ぼす可能性があるからだ。

 先週開催されたGM会議ではドジャースをはじめ、大谷関連の質問に口を閉ざすGMが多かった。16日付のニューヨーク・ポスト紙は「情報を漏らすと獲得の可能性が低くなると、代理人が各球団に通達している」と、ネズ・バレロ代理人が30球団にかん口令を出していると伝えた。

 大物のFA交渉では、代理人側が情報をリークして対抗馬をつくることで市場価値をつり上げるのが常とう手段だが、大谷はもはや前例が当てはまらない存在だ。

 MVPを受賞した選手が同年オフにFAになるのは5人目で、新天地への移籍を選択すれば、通算762本塁打の大リーグ記録を持つ92年のバリー・ボンズ以来、2人目となる。

 2度目の満票受賞が追い風となるのは確実で、北米プロスポーツ最高額となる総額5億ドル(約750億円)超の巨額契約が見込まれる。MLB史上最大のFA交渉は水面下で静かに進行している。

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