サイヤング腕が太鼓判!由伸獲得で「10年安泰」ヤンキースは背番「18」準備でエース級の待遇用意

2023年11月30日 02:30

野球

サイヤング腕が太鼓判!由伸獲得で「10年安泰」ヤンキースは背番「18」準備でエース級の待遇用意
サイヤング腕のピービ氏が獲得に太鼓判を押す山本 Photo By スポニチ
 オリックスからポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す山本由伸投手(25)についてメジャー通算152勝で07年にサイ・ヤング賞を獲得したジェーク・ピービ氏(42)が28日(日本時間29日)、米球団へ獲得を猛プッシュした。スポーツ専門局「ESPN」ポッドキャスト番組で獲得に成功すれば10年先まで安泰と太鼓判。また、米メディアはヤンキースなど数球団が背番号18を用意していると報じた。
 15球団が参戦するという争奪戦へ、サイ・ヤング賞右腕が「由伸獲得のススメ」を説いた。米スポーツ専門局「ESPN」のポッドキャスト番組で猛プッシュしたのがピービ氏。パドレス、ホワイトソックスなどでメジャー通算152勝を挙げたレジェンドは、山本獲得による効果を熱っぽく語った。

 「どの球団であろうが、彼を獲得したチームの次の10年間は変わる。全てを賭けてもいいよ」

 最多奪三振2度、最優秀防御率2度など、メジャーを代表する投手だった同氏。04年の日米野球ではMLB選抜の一員として来日し、06年の第1回WBCでは2次ラウンドの日本戦で先発し、イチローに先頭打者弾を浴びるなど日本野球との関わりも深い。米国のFA市場で現在、最大の注目となっている山本については「日本の投手はスプリットを大きな武器にしているが、山本の直球は威力の面でも制球の面でもエリートレベル」と高評価。「スプリットもカーブもエリートレベルでまだ25歳の若さ。その上で競争本能も持ち合わせている」と獲得のメリットを強調した。

 この日、MLBネットワークは「ジャイアンツが大谷と山本どちらかの獲得に誠意と資金を注ぐ」と報道するなど、21日(日本時間22日)に交渉解禁になった争奪戦は米国内でも注目され続けている。ニューヨークの放送局「SNY」は、ヤンキースが山本獲得を念頭に今季意図的に背番号18番を誰にも与えなかったと報道。ヤ軍では22年のベニンテンディを最後に空き番となっており、背番号18が日本ではエース番号だと紹介した。ヤ軍の日本選手では過去に黒田博樹が18番をつけていたが、エース級の待遇での獲得を目指していると強調した。

 米球団との交渉について「(交渉の)1回が凄く大事になるので、落ち着いて考えたい」と話していた山本。2億ドル(約300億円)を超える争奪戦の行方を、サイ・ヤング腕も注目している。

 ◇ジェーク・ピービ 1981年5月31日生まれ、米アラバマ州出身の42歳。99年ドラフト15巡目でパドレス入り。メジャー2年目の03年から6年連続2桁勝利。07年に防御率2.54、19勝、240奪三振で投手3冠を達成しサイ・ヤング賞に輝いた。09年途中にトレードでホワイトソックスに移籍。その後、レッドソックス、ジャイアンツに移籍しメジャー最終登板は16年。メジャー通算388試合で152勝126敗、防御率3.63、2207奪三振で、19年に現役引退を表明した。1メートル85、88キロ。右投げ右打ち。

 ≪ドジャースなども「18」用意?≫山本獲得を目指す球団では背番号18が今オフ、空き番となっている球団が多数ある。ドジャースは今季背負っていた通算41勝右腕のS・ミラーがFA、ジャイアンツは内野手のデヨングがつけていたが、9月に自由契約となりこの日ホワイトソックス入りが決まった。また、レッドソックスもメジャー通算184本塁打の外野手デュバルがFA。一方でメッツは、来季からダリル・ストロベリー氏の永久欠番となる。

おすすめテーマ

2023年11月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム