赤星氏 阪神・森下の盗塁“20倍プラン” 来春C臨時コーチで「指導するのを楽しみに。彼は走れる」

2023年11月30日 05:15

野球

赤星氏 阪神・森下の盗塁“20倍プラン” 来春C臨時コーチで「指導するのを楽しみに。彼は走れる」
阪神今春キャンプの赤星臨時コーチ(中央奥) Photo By スポニチ
 阪神・岡田監督から来春沖縄キャンプでの臨時コーチの要請を受けた本紙評論家・赤星憲広氏(47)が29日、兵庫県内で取材に応じ、来季2年目を迎える森下翔太外野手(23)の「盗塁20倍プラン」を明かした。赤星氏は森下について「彼は走れる」とした上で「20盗塁は決して無理な数字じゃない」と期待した。
 来春の沖縄キャンプでの臨時コーチとしての指導に向け、赤星氏は「森下くんを指導するのを楽しみにしている。今年はできなかったから。彼は走れると思っています」と期待をこめた。今年2月の沖縄での指導時には森下が右足のコンディション不良だったため、直接指導する機会がなかった。それだけに、来年の初指導にかける思いは強かった。

 「どうしてもバッテリーは1、2番を警戒する。3番・森下が塁に出たときは、それに比べて警戒度は落ちる。彼の脚力から考えて、2桁走れると、チームにとって凄く大きい。20盗塁は決して無理な数字じゃない」

 今季の森下は9月24日の中日戦での1盗塁のみ。「それはおかしい。彼には20盗塁のチャンスは十分にある。監督が(サインを)出したくなるような感じにしないといけない」と赤星氏は20盗塁の可能性を言及。今季からの“20倍増”を実現するための意識、技術のプログラムを森下のために用意する考えだ。

 近本、中野に加え、森下まで20盗塁の機動力ある打線になれば、得点能力は確実にアップする。球団初の連覇に向けても、森下の足がポイントだ。「大山もボールを見極める力をつけた。前の打者は走った方がいい。チャンスは広がるし、一塁が空けば、大山の四球も増えるはず」と赤星氏は分析した。

 森下への指導に加えて、来春キャンプでは近本、中野らに「初球から狙う準備」の必要性も説く考え。「見ていると初球から行ける準備ができていない。可能な限り、1球目か2球目かに走った方が打者も対応しやすい。早いカウントで走れるかが勝負」と日本シリーズ第1戦での佐藤輝の初球盗塁を例に、早めの仕掛けが相手にプレッシャーを与えると伝える構えだ。

 守備の臨時コーチを2年連続で担当する鳥谷敬氏と日程が重ならないよう、指導期間も調整中。沖縄での「赤星塾」から虎の走塁革命が始まる。(鈴木 光)

 ▽赤星氏の今春キャンプの指導 2月4~6日の3日間、臨時コーチとして、宜野座の1軍キャンプで走塁と外野守備を指導。前年盗塁王の近本には、一塁けん制球に足からの帰塁を徹底。捕手に二盗を悟らせない“幻惑走法”を伝授。2軍の具志川キャンプでは若手に「ケツでスライディングをするな」と盗塁の極意を授けるなど精力的に動き、「ディスボール」での盗塁指示が増える岡田野球に則した「いつでも走れる姿勢」の大切さを説いた。

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