オリックス・吉田「進化しないと生き残れない」 ポスト由伸に照準合わせた

2023年11月30日 05:45

野球

オリックス・吉田「進化しないと生き残れない」 ポスト由伸に照準合わせた
入団会見に臨んだオリックス・吉田輝星(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 日本ハムからトレードでオリックスに移籍した吉田輝星投手(22)が29日、大阪・舞洲の球団施設で入団会見に臨んだ。背番号は23に決まった。金足農(秋田)のエースとして18年夏の甲子園大会で準優勝に貢献し、ドラフト1位で日本ハム入りした右腕。起用法にはこだわらない考えを示した上で、エース・山本のメジャー挑戦、国内フリーエージェント権を行使した山崎福の日本ハム移籍で手薄になる先発ローテーション入りへ、意欲を見せた。
 多くのカメラのフラッシュを浴びた吉田が、すっきりとした表情で意気込みを語った。

 「進化しないと生き残れない。もう一回、自分を見つめ直してやりたい」

 21日に契約更改を終え、3日後の24日にトレード通告を受けた。戸惑いや寂しさを乗り越え「甲子園と修学旅行でしか行ったことがない」関西へ乗り込んだ。新天地では「自分でキャンプからアピールして、つかんでいけたら」と役割にこだわることなくアピールする覚悟。中でも山本と山崎福が抜ける先発はチャンスが広がっている。

 「今まで決まっていた2枚がなくなるのは自分にとってチャンス。先発をやるならそこを目指していきたい」

 プロ5年間で3勝と伸び悩み、昨季から中継ぎで起用される機会も増えたが、金足農3年夏には10試合連続完投勝利を挙げるなど、本来は先発完投型の投手。レベルの高い投手との競争で才能が開花する可能性を秘める。

 日本ハムを去る際には万波、野村ら同期が送別会を開いてくれ、オリックス時代に背番号23をつけていた伏見からも激励を受けた。涙で別れを惜しんでくれた仲間とは、来季から敵となるが「初対戦は一生、僕らの中でネタになると思うので抑えたい」と全力で倒しに行くつもりだ。

 つきまとう甲子園のスターのイメージも卒業を誓った。「僕が活躍できていないのが良くないが、オリックスにやってきたので、オリックスの吉田と言われるようにしっかりやるしかない」。福良淳一ゼネラルマネジャーからも「潜在能力はあるし、伸びしろもまだまだある。こっちで一からやって、輝いてくれたら」と期待を受けた。 (中澤 智晴)

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