荒木雅博氏　GG6回のレジェンドが広島・菊池涼に脱帽する超マニアックな理由「あ、これ上手いわ、と…」

2023年11月30日 17:30

野球

荒木雅博氏　GG6回のレジェンドが広島・菊池涼に脱帽する超マニアックな理由「あ、これ上手いわ、と…」 — 広島・菊池涼

　元中日で2000安打を達成した荒木雅博氏（46）と同じく中日で強肩の外野手としてならした英智氏（47）が30日までに更新されたYouTubeチャンネル「野球いっかん」に出演。「隠れた」守備の名手について激論を交わした。

　今回のトークテーマは、「ゴールデンクラブ（GG）受賞者以外で選ぶセ・リーグの名手」。荒木氏は二塁手でGG6回、英智氏も04年に出場107試合で同賞を獲得した実績の持ち主だけに、守備のスペシャリストを語る口調は自然と熱くなった。

　各ポジションで納得、もしくは意外な顔ぶれが並ぶ中、荒木氏のトーンが一段と高くなったのは、「本職」の二塁手になった時だ。今年は阪神の日本一に貢献した中野拓夢がGGを獲得し、昨年まで同ポジションで史上最長となる10年連続受賞の広島・菊池涼介がタイトルを手放した。それでも、荒木氏の「菊池愛」は止まらない。

　「中野君、（GGに）来ましたけど」と若武者の成長を称えたうえで、「菊池君というのも、まだまだこれから頑張ってほしい」と奮起を促した。

　荒木氏は今季終了まで一塁ベースコーチャーを2年間担当。敵チームとして、間近で菊池の守備を見てきた。「自分でこう捕って、オレだったらこう投げるなって思うから、ボールこっちへ来るだろうな、ちょっと引っかけるな、と思ったら、ちょっと避けるんですよ。避けようとした時に1回転している菊池君が、僕は使えない足を一歩使って、ストライク（の送球）を投げてくるんですよ。あ、これ上手いわ、と思って」

　プロでも超一流のレベルに達した者だけが理解できる領域。「この一歩は使えるかどうかというところだけ見ると、やっぱり（菊池が一番）」と荒木氏が語ると、英智氏も「玄人好みですよね」と同意した。