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広島・堂林 助っ人を全面サポートも、闘志メラッ!同じ右打ちの内野手「もちろんライバル」

2023年12月04日 06:00

野球

広島・堂林 助っ人を全面サポートも、闘志メラッ!同じ右打ちの内野手「もちろんライバル」
ボートレース宮島で開かれた野球教室で、子どもたちに野球の楽しさを教える広島・堂林 Photo By スポニチ
 広島・堂林翔太内野手(32)が3日、新助っ人として加わるマット・レイノルズ(33)、ジェイク・シャイナー(28)両内野手に対抗心を燃やした。同じ右打ちのスラッガー。ポジション争いに「譲る気はない」とキッパリだ。その一方で、新選手会長として全面サポートも約束。気配りしつつ、3季ぶり2桁12本塁打の実績と、終盤4番を張った経験を来季に生かす。 
ポジション争いの渦中に身を投じても、一歩たりとも譲る気はない。球団は11月17日、新外国人選手としてレイノルズとシャイナーの獲得を発表。ともに右打ちの内野手で、中軸候補としても期待がかかる。堂林にとっては強力なライバルだ。

 「もちろんライバルだし、自分が試合に出るためには戦っていかないといけない相手。お互いに、いいプレーをしながら張り合っていければいい」

 外野の左翼、右翼もこなすものの、今季は途中出場を含めてチーム最多の50試合で一塁守備に就いた。2人の助っ人とポジションが重なっても、当然「譲る気はない」と力を込める。その一方では、新選手会長としての責務をも自覚する。

 「(ライバルでも)彼らはチームメート。ましてや異国に来て不安がたくさんあると思う。そこは誠也からも話を聞いた。チームの力になってもらえるように、気にかけてあげられたら…と」
 かつての同僚でメジャーに挑戦した仲の良い鈴木誠也(カブス)から、異なる環境で生活し、プレーする大変さを実体験として聞かされた。少しでも不安を和らげ、働きやすい環境をつくるサポートは惜しまない。心根が優しい、堂林らしい配慮だった。

 今季は出場100試合で打率・273、3季ぶりに2桁12本塁打を放ち、35打点を挙げた。とりわけ「上からつぶす、地面に打ち込むぐらいの意識」で臨んだ夏場以降の活躍は目覚ましく、14試合で4番を張った。期待が膨らむ変化だった。

 「幹の部分は変わらないけど、現状維持だとうまくいかないと思う。来年の体に合わせて、新しく探さないといけない。(西川)龍馬が抜けて弱くなったとか、点が入らなくなったとか言われないように、自分も何とか力になりたい」

 高いレベルで競争すれば、それだけチーム力は上がる。堂林は新助っ人勢をサポートしながら、バットでポジション争いに自ら答えを出すつもりだ。(江尾 卓也)

 ○…33歳のレイノルズは通算225試合に出場とメジャー経験が豊富。広角に長打を打ち分ける打撃に、メジャーで捕手以外の8ポジションを務めた器用さも兼ね備える。今季はレッズ傘下3Aで115試合に出場して打率.266、22本塁打、90打点だった。28歳のシャイナーはメジャー経験こそないが、マイナー通算102本塁打を誇る長距離砲。今季はマリナーズ傘下3Aで124試合に出場して打率.252、30本塁打、105打点をマーク。

○…堂林はこの日、チームメートの栗林とともにボートレース宮島で開かれた野球教室に参加。野球初心者の幼児や少年野球チームに所属する子供たちと、キャッチボールや実技指導をするなどして触れ合った。コロナ禍が収まり「(野球教室参加は)4年ぶりかな?久々にやって、いいな…と思った」とニッコリ。「もっとカープに興味を持ってもらえるように、球場に足を運んでいただけるように」と話した。

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