ヤンキース「我々は山本争奪戦でずっと先を行っている」 問題はソトとの両獲りで必要な1178億円

2023年12月06日 11:00

野球

ヤンキース「我々は山本争奪戦でずっと先を行っている」 問題はソトとの両獲りで必要な1178億円
オリックスからポスティングでメジャー移籍を目指す山本由伸 Photo By スポニチ
 ヤンキースの担当記者として長いキャリアを持つニュージャージードットコムのボブ・クラピッシュ記者が、5日(日本時間6日)、「ヤンキースの人たちが我々は山本由伸争奪戦でずっと先を行っていると広言している」と報じた。
 4日(同5日)、あるア・リーグ球団の幹部に聞かされたそうで、「我々はただ先を行っているのではなく、ずっと先を行っている」と話していたそうだ。

 ヤンキースは次週山本と直面談の予定だ。山本の獲得に必要な金額は日々上昇。3億ドル(約442億円)に近づいているという報道もあった。

 ヤンキースにはお金はある。ただしそれはジャイアンツやドジャースも同じだ。違いはヤンキースの国際的なブランド力だとクラピッシュ記者は指摘する。そしてスポットライトを浴びるのが好きと言われている山本に向いている。

 加えてヤンキースの先輩で、同じ代理人事務所(ワッサーマン・メディア・グループ)を使っていた松井秀喜氏の存在も大きなプラスだ。

 来季、ヤンキースで日本人選手は山本だけになるが、ニューヨーク在住の松井氏が温かい歓迎を保証し、ヤンキースタジアムがもたらす独特の緊張感も和らげてくれる。さらに14年に入団した田中将大が7年間素晴らしいキャリアを送った前例もある。田中が1年目からすぐ大活躍したように、日本で圧倒的な投手はメジャーでも同じように投げられる。

 ただ一つ懸念材料がある。ヤンキースがフアン・ソト外野手のトレードによる獲得も目指しており、トレードと同時に契約延長交渉も行う可能性があること。そしてソトは総額5億ドル(約736億円)以上を求めていると言われている。

 いくら大金持ちのハル・スタインブレナー・オーナーでも山本とソトの2つの大型契約にサインするのは大変だ。2人が加われば、ヤンキースが24年、世界一になる確率は一挙に高まる。しかし総額8億ドル(約1178億円)は大きすぎる。今のチーム事情を鑑みると、打線、ローテーション、どちらを優先したらいいかを判断するのも難しい。結局、山本とソトと、どちらが先に決まるかに左右されるのではとしている。

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