阪神・石井 優勝旅行より最先端施設で鍛えマッスル 3・2倍増の年俸4000万円「使い道はプロテイン」

2023年12月06日 05:15

野球

阪神・石井 優勝旅行より最先端施設で鍛えマッスル 3・2倍増の年俸4000万円「使い道はプロテイン」
マッスルポーズを披露する阪神・石井(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 3・2倍増の年俸4000万円を手にした阪神・石井が、今季MVPの村上が昨オフに利用した施設「ネクストベース アスリートラボ」で自らに投資することを決めた。
 「村上からつなげてもらった。測定して数値化して弱いところを改善するトレーニングを考えるのが目的。パワーをロスしないフォームに取り組みたい」

 同施設ではAIや最先端の動作解析を駆使して球質、柔軟性、エネルギー伝導、肘負担などを細かくチェックし、フォームを含めた課題を数値化。それを活用して直球の回転数、フォークの精度を高めることなどに挑戦する。石井は「投げて1年目のフォークをもっと振ってくれるように磨きたい。どんなピッチングになるか楽しみ」と胸を膨らませた上で「優勝旅行は、そのためにも辞退しています」と自分磨きを優先したことを明かした。

 体の内面改善にも余念はない。今季は腰痛や体調不良で2度離脱した経験から初めて人間ドックも受診する。「球団の栄養士さんに紹介してもらった。少しでもタメになることがあればやっていきたい。もっと改善できることがあるはず」

 今季は5月11日ヤクルト戦(甲子園)で高専出身選手ではNPB史上初勝利を挙げるなど44試合1勝0敗、19ホールド。自己最多登板と最多投球回も達成し、リーグ優勝、日本一に貢献した。筋トレ好きで、チームメートと結成した「チーム筋肉」の一員。笑顔の契約更改でも「使い道はやっぱりプロテインですかね。来年もキャリアハイで連覇に貢献したい」と意気込んだ。来季は“マッスル投法”にAIを導入し、強力ブルペンに君臨する。(鈴木 光)

 ▽NEXT BASE ATHLETES LAB 千葉県市川市にあるアスリート支援施設で、各種測定装置による野球データの解析やコンサルティングを行う「ネクストベース社」が運営。スポーツ科学的な視点から体力や動作を評価し、専門のアナリストが選手個人の特性に合わせたパフォーマンス向上策を提案する。

 《ブルペン陣V査定に沸く》阪神のブルペン陣が“優勝査定”に沸いている。リーグ唯一の2点台で12球団トップの防御率2.37を誇り、22勝17敗と貯金5を記録した救援陣に、大幅アップ者が続出している。複数年契約の岩崎、岩貞を除くと、登板35試合以上では石井が2750万円増、加治屋が3000万円増、島本も2500万円増。加えて27試合登板の桐敷も3倍増の3300万円を勝ち取った。18年ぶりリーグ優勝、38年ぶりの日本一への原動力となった貢献に、球団もしっかりと数字で応えている。

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