「大事なのはお金をどれだけ持っているかではなく…」ブレーブス担当記者がドジャースに対抗心

2024年01月01日 12:45

野球

「大事なのはお金をどれだけ持っているかではなく…」ブレーブス担当記者がドジャースに対抗心
ドジャース・大谷 Photo By スポニチ
 大谷翔平(29)が加入したドジャースが目標の世界一を達成する上で、最大のライバルはおそらくブレーブスだ。
 大リーグ公式サイトのブレーブス担当マーク・ボーマン記者は「このオフ、ドジャースは積極的な補強で話題の中心だが、11月から1月の間に気持ちが良くなることはあっても、この期間に保証されるものは何もない」と対抗心をのぞかせている。

 同記者は「去年2月、公式サイトの私の同僚が「オフシーズンの勝者、10球団」という見出しで、記事を書いていた。それによると1位はメッツ、2位はパドレスとFA市場で大型補強をしたチームだった。だが、彼らはポストシーズンに勝ち進めなかった。ブレーブスは10球団に含まれなかったが、公式戦では30球団でトップの104勝を挙げた」と続けている。このオフ、ブレーブスが補強しなかったわけではない。まず21年、世界一になった時のような強力なブルペンを作ろうとした。セットアッパー、ジョー・ヒメネス(28)と3年総額2600万ドル(約36億6000万円)、ピアス・ジョンソン(32)と2年総額1425万ドル(約20億円)で再契約。先発/ブルペンのレイナルド・ロペス(29)とも3年総額3000万ドル(約42億3000円)で合意した。

 加えてトレードで、ホワイトソックスからアーロン・バマー(30)、パドレスのレイ・カー(29)と2人の左腕を獲得。先発投手でもレッドソックスのベテラン、クリス・セール(34)を補強している。野手では、トレードでジャレド・ケレニック左翼手(24)、デービッド・フレッチャー(29)内野手を加えた。

 トレードについては、他球団にいる意中の選手に加え、戦力でなくなった選手とそのサラリーも引き受けることによって、トレードを成立させた。しかしながら戦力でなくなった選手のサラリーまで引き受けたから、チームのサラリー総額も上がった。

 24年は2年連続ぜいたく税の基準値2億3700万ドルを超えるが、おそらく次のしきい値2億5700万ドルも超えてしまう。

 ただ、ドジャースや1年前のメッツのように、FA市場で一番人気の選手を高騰した金額でそのまま買ったりはしなかった。ボーマン記者は、10億ドル(約1410億円)以上の補強をしたドジャースについて「オフのニュースでファンがエキサイトするのは野球界にとっては良いこと。今、ドジャースファンはワクワクしているだろう。ただよく母に言われたのは、大事なのはお金をどれだけ持っているかではなく、どう使うかだということ。ぜいたくにお金を使うのは楽しいが、効果的に使うことで、初めて報いられる」と説いている。

 詰まるところ、本当に勝ちたいのはオフのストーブリーグではなく、10月なのだと言いたいのだ。「ドジャースvsブレーブス」、戦いの火ぶたは切って落とされた。

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