相撲部出身記者の視点 地味できつい相撲の練習…柔軟性や下半身強化など野球の土台構築に役立つ

2024年01月22日 05:15

野球

相撲部出身記者の視点 地味できつい相撲の練習…柔軟性や下半身強化など野球の土台構築に役立つ
高砂部屋の朝稽古に参加し、力士と一緒にすり足を行う中日・上林(中央左)と阪神・森下(同右) Photo By スポニチ
 【記者の目】これまで何度かプロ野球選手に相撲の練習について聞かれたことがある。数年前には阪神の安藤投手コーチから「四股を教えてくれないか?」と依頼を受けた。相撲の基本である四股、すり足は下半身強化に効果的なメニュー。実際に阪神・高橋、馬場(現巨人)らに複数のメニューを教えると、「きつい」と口をそろえた。
 地味で、きついのが相撲の練習だ。四股は、下半身の強化以外にも股関節周りの柔軟性、体重移動の際のバランス向上などに有効な練習法で、すり足、テッポウも上半身と下半身の連動性を養うことができる。

 野球の打撃に置き換えても、下半身の力、柔軟性を用いて、上半身との連動を生むことで、球に力を伝えることができ、飛距離アップが見込める。さらに、体勢を崩された状態でも、下半身の粘りで、コンタクトの確率は上がるとみられる。相撲トレは野球の土台構築にも役立つのだ。

 この日の夜には朝志雄に「森下の動きはどうだった?」と電話で聞いてみた。昨季、若虎は広島戦で打率・328。相撲トレで、さらに打撃に磨きがかかれば、今季も脅威の存在になるだろう。(愛工大名電―立命大相撲部出身 広島担当・長谷川 凡記)

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