阪神・岩貞 元ソフトB・馬原氏の伝家の宝刀フォーク完全習得に挑む「信頼を持てるボールにしたい」

2024年01月22日 05:15

野球

阪神・岩貞 元ソフトB・馬原氏の伝家の宝刀フォーク完全習得に挑む「信頼を持てるボールにしたい」
自主トレを公開した阪神・岩貞(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 阪神・岩貞が“馬原フォーク”の完全習得に挑む。現役時代は通算182セーブを記録した元ソフトバンク・馬原孝浩氏に3年連続で師事。伝家の宝刀の取得は着々と進んでいることを明かした。
 「馬原さんは現役の時、フォークが得意だった。去年あまり投げなかったので信頼を持てるボールにしたい」

 昨季、直球に加え変化球はスライダーが大部分を占めた。フォークも持ち球として投げてはいたものの、球種割合でいえば3・6%程度だった。球速が落ちすぎず、落ち幅の少ないスプリットに近い“馬原フォーク”は、今オフに投球の幅を広げる目的で本格導入を決意。「キャンプまでにはある程度キャッチャーに投げられるボールにしたい」と意欲を燃やした。

 現在は、感覚やリリース時の意識などを重点に馬原氏からこと細かに金言を授かる。「結構新しい、僕が今までに持っていなかった感覚を教えてもらえている」。たとえ、春季キャンプ中に完全習得できなくても、「バッターの頭に残るような1球にしたい」と他球団に「シン・岩貞」の姿を植え付ける算段だ。

 この日は、ブルペンで捕手を座らせた状態で直球のみ13球。「思ったより投げられている。もう少しゆっくりでもいいかな」。昨季まで2年連続で50試合登板を達成。今季で11年目を迎えても、32歳左腕は進化を目指す。(石崎 祥平)

 ≪通算182セーブの名クローザー≫馬原氏は03年ドラフト自由枠でダイエー入りし、オリックスで15年に引退するまで通算182セーブの名クローザー。日本代表としても06、09年のWBCで世界一連覇に貢献した。引退後は専門学校へ通い、19年3月に柔道整復師と鍼灸(しんきゅう)師の国家試験に合格。これまでに福田秀平(現くふうハヤテ)や岩崎翔(現中日)の個人トレーナーを務めたほか、21年オフから指導する岩貞が22年に最速を154キロに更新するなど高い手腕を発揮している。

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