ソフトB小久保監督「よだれ垂らして、かかってきて」 東京・両国のホテルで大関の気概を歓迎

2024年01月22日 06:00

野球

ソフトB小久保監督「よだれ垂らして、かかってきて」 東京・両国のホテルで大関の気概を歓迎
<ソフトバンク・小久保監督を応援する会>ソフトバンク・王会長を前に今季の抱負を話す小久保監督(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 大関よ、がっぷり四つで開幕ローテを取りに来い――。ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が、東京都墨田区の「第一ホテル両国」で行われた母校・青学大硬式野球部OB・OG会主催の「小久保新監督を応援する会」に出席した。大相撲初場所が開催中の両国国技館すぐ近くで行われ、指揮官は体重100キロに増量中の大関友久投手(26)の開幕ローテーション入りに向けた気概を受け止め期待を寄せた。
 大相撲でおなじみ、両国での激励会だった。小久保監督は親交のある三役格の元呼び出し琴二氏(64)とともに入場。相撲のバチが鳴り響いて呼び出された。「ひがあーし、こくぼ、こくーぼー」。来場者89人の前で、堂々と壇上で深々とお礼をした。

 「監督をやる限りはとことん勝利を目指して追求していきます」

 野球道にまい進してきた男は、青学大に投手として入学した。1年秋に公式戦デビューも1/3回を4失点。今季から1軍投手コーチに就任した駒大右腕の若田部健一に本塁打を浴びた。その直後、当時の監督で恩師の河原井正雄監督から「投手はクビだ!」との宣告。野手に本格転向した。「早々に三行(みくだり)半を突きつけてくれて感謝致します」。球界屈指の右のスラッガーに成長した指揮官は、場内を笑わせた。

 会場から徒歩圏内の両国国技館では、初場所が開催中。ソフトバンクの選手は2月1日のキャンプインに備え自主トレに励む。そんな中、大関が筋力強化と1日4食で約5キロの増量に成功している情報が伝わってきた。昨季は開幕投手を務めた左腕のその意気込みに好反応を示した。

 「(有原と和田の)2人は明言しているけどね。大関はオープン戦に合わせて競争を勝ち抜いてくるピッチャー。取り組みも聞いているし、枠は4つ空いてます。よだれ垂らして、かかってきてください」

 正面からのがっぷり四つの押し相撲で、開幕ローテーション入りを期待する。昨季の開幕投手の大関は体調不良による離脱で、わずか5勝に終わった。完全復活、そして2年連続の開幕投手も見据え、体重も100キロ台に突入し順調な仕上がりを見せる。指揮官も「体調を戻して、体力と筋量を上げれば。しっかり勝ち取れるように準備してくれるでしょう」と、何の心配もしていないことを強調していた。 (井上 満夫)

 《柳田は若手の手本と期待》小久保監督は柳田に改めて今季の全試合出場を求めた。36歳シーズンでの今季、主砲が打率3割、30本塁打に加えて5盗塁を目標に掲げたことを伝え聞くと「走り出したら速いけどね。5盗塁とか足ではなく、143試合出てくれたら、それでいいですよ」。若手の手本となり、出続けるのが小久保流のレギュラー。2年連続の全試合出場に期待していた。

 《王会長から気合を注入》王貞治球団会長も、激励会に来場。壇上でのあいさつでは、あえてプレッシャーをかけ続けた。「3年間チームは勝っていないが、自分には関係ないと割り切ってやってほしい。勝たなきゃいろんなことを言われる。まだ、おめでたくはない。大役、ご苦労さん。大変だけど頑張ってください」。小久保監督は「お忙しいのに、最後まで居てくださった。恩を返すのは勝つことしかない」と気合注入を受け入れていた。

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