巨人4位・泉口 「野球が好き」という初心忘れず我が道を行く

2024年01月22日 06:00

野球

巨人4位・泉口 「野球が好き」という初心忘れず我が道を行く
野球を愛する気持ちを大切に躍動を誓う泉口  Photo By スポニチ
 【24年版球界新士録(7) 巨人4位・泉口友汰内野手】大阪桐蔭、青学大、NTT西日本と名門で戦い抜いてきた遊撃手・泉口の思考は、シンプルなものだった。
 「野球が好きで、楽しくて始めた。その気持ちさえあれば頑張れるので」

 大阪桐蔭では根尾(中日)、藤原(ロッテ)ら「史上最強世代」の1学年上。背番号6で出場した3年選抜では優勝に貢献した。青学大3年秋には東都2部でMVPに輝き1部復帰へ導くと、主将を務めた4年秋にはベストナインに選出された。甲子園や神宮でプレーするだけでなく、勝つことが求められる環境に身を置いてきたプレッシャーは計り知れないが「やめたいと思ったことは一度もない」と振り返った。

 野球の道に導かれた。4歳上の兄・和輝さんが野球を始めたことがきっかけ。父・武則さんは剣道経験者で、当初は剣道に通わせようとしていたという。「兄貴が剣道をしていたら僕も剣道をしていたかもしれないですね」。遊びも野球で、野口小時代は「友達の家が遠かったので遊びに行くとかあまりなくて。野球か休みかだった」と小1から毎日のように素振りは欠かさなかった。「0と1は違うと思う。数を決めてというよりは、続けることを意識していた」という。

 憧れの選手はいない。見るよりも野球をやることが好きだからだ。即戦力として期待される24歳。「周りをあえて見ないようにして、自分のやるべきことをその場その場でやっていく」。プロ野球の名門でも惑わされない。「野球が好き」という初心のまま、プロの世界へ挑む。 (小野寺 大)

◇泉口 友汰(いずぐち・ゆうた)1999年(平11)5月17日生まれ、和歌山県御坊市出身の24歳。野口小1年から野球を始め、中学は和歌山日高ボーイズでプレー。大阪桐蔭では2年秋からベンチ入りし、3年の選抜で優勝。青学大では主力として3年秋の1部昇格に貢献した。NTT西日本でも入社後すぐにレギュラーを獲得。1メートル78、80キロ。右投げ左打ち。

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