OP戦1号のドジャース・フリーマン どんなコースでも対応可能!16年以降に最もファウルの多い打者

2024年02月24日 14:05

野球

OP戦1号のドジャース・フリーマン どんなコースでも対応可能!16年以降に最もファウルの多い打者
パドレス戦で本塁打を放ったフリーマン(ロイター)
 ドジャースの主砲フレディ・フリーマンが23日(日本時間24日)のパドレス戦に「2番・一塁」でスタメン出場。初回の第1打席は外角低めの直球を左越えに本塁打を放った。
 3回の2打席目は遊ゴロだったが、5回の3打席目は一死1・3塁のチャンスに内角直球をウォーニングトラックまで届くライトへの大飛球、2打点目を上げた。

 フリーマンはメジャーを代表する偉大な打者だ。34歳だが、衰える兆しもなく、昨季は自己最多の211安打で、打率・331。二塁打59本、本塁打29本と長打も多く、長打率は・567。ナ・リーグMVP投票で3位に入った。どんなコースでも打てるが、それを実証するのがファウルの多さ。16年以降、4225個のファウルは2位のフランシスコ・リンドアよりも400個以上多い。昨季も全体2位の597個。ちなみに大谷翔平は88位の401個だった。

 バットスイングは縦振り。23年の平均のバーティカルバットアングル/Vertical Bat Angle(縦に見たバット角度)は41・7度。この指標はインパクトの瞬間のバットのグリップエンドとバレル(芯)の位置関係を示すもので、仮にバットを完全に水平に振っていれば「0」、地面に対し垂直だと「90」になる。マイク・トラウトは36・8度、大谷は33・3度、鈴木誠也は31・2度、吉田正尚は28度、フアン・ソトは25・8度だった。フリーマンは縦振りでこの日の第一打席のように低目の球も見事にすくい上げ、本塁打にできる。

 直感的に縦振りの方が空振りが多くなるような印象がある。しかしながらフリーマンは両肩を結ぶ線の角度を微妙に変えるだけで、目の高さを変えることなく、高め、低目、外角と、いろんなコースに滑らかに対応できる。ゆえに23年のブレーキングボールの空振り率は27・7%、チェンジアップなどのオフスピードの球は20・1%、直球は16・7%だった(大谷はそれぞれ40%、35・9%、25・5%)。

 MLBを代表する左打者であるフリーマンと大谷は、今季ドジャース打線で2番、3番を打つ。2人を比較すると、平均の打球速度、バレル率、ハードヒット率は明らかに大谷の方が上、一方で芯でとらえる確率が高く、ボル球に手を出さず、空振りや三振が少ないのはフリーマンだ。2人をどう並べるのがチームにとって良いのか、とても興味深い題目だ。

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