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九産大 タイブレーク制し6年ぶり8強進出 岩下が攻守で存在感 準決勝懸け早大と13日激突

2024年06月13日 07:00

野球

九産大 タイブレーク制し6年ぶり8強進出 岩下が攻守で存在感 準決勝懸け早大と13日激突
<九産大・仙台大>11回、逆転の適時打を放ち、雄叫びをあげる九産大・岩下(撮影・五島 佑一郎) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第3日・2回戦   九産大5ー4仙台大 ( 2024年6月12日    東京D )】 九産大が仙台大を延長11回タイブレークの末に5―4で下して6年ぶりの8強に進んだ。福岡六大学のリーグ戦で打点王に輝いた9番・岩下天翔内野手(3年)が決勝の左前適時打を放った。好守備でもチームを救うなど躍動した。
 延長11回タイブレークにまでもつれた熱戦を制した九産大が18年以来6年ぶりのベスト8入りを決めた。

 2度もチームを救ったヒーローは泥だらけだった。「単純にうれしいです」と目を真っ赤にして喜んだのが「9番・二塁」の岩下天翔(3年)だった。無死一、二塁で始まる延長10回は表の攻撃で無得点。1点も与えられない状況の中、直後の守りは2死満塁。相手4番の打球は一、二塁間深くへ。相手ベンチからは選手が飛び出しそうになったが、岩下が横っ跳びで捕球。一塁への送球は間一髪で間に合った。「(相手が)引っ張りバッターだったので」。通常より2歩ほど一塁寄りに変えた判断が当たった。

 延長11回は2死一、三塁で打席へ。「真っすぐ一本でした」と148キロ直球を見事に捉えると決勝の左前適時打になった。何度も一塁上で絶叫し「絶対、打ってやろうと思っていた。守備の勢いでそのまま打ちました」と胸を張った。初戦で3安打したプロ注目の遊撃手・浦田俊輔(4年)が左ふくらはぎの張りでベンチスタートだった。浦田からは「きょう勝って次やろう」と言われていたという。岩下は「ずっと頭にありました」と“約束”を果たした。

 13日の準々決勝の相手は優勝候補・早大。リーグ戦は打点王にも輝いた恐怖の9番は「一番強いチームだと思っているので、ロースコアに持ち込んでここぞのチャンスで点を取って勝ちにいきたい」と決意。チーム一丸でぶつかる覚悟はできている。

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