×

天理大・石飛「球が止まって見えるとかは…」 11点爆勝劇の立役者は「神がかり」的な猛打にも照れ笑い

2024年06月13日 07:00

野球

天理大・石飛「球が止まって見えるとかは…」 11点爆勝劇の立役者は「神がかり」的な猛打にも照れ笑い
<天理大・八戸学院大>8強入りを決め、笑顔でガッツポーズする石飛(右から2人目)ら天理大ナイン(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第3日・2回戦   天理大11ー1八戸学院大(5回コールド) ( 2024年6月12日    神宮 )】 天理大が八戸学院大を11―1の5回コールド勝利で下して17年以来7年ぶりの8強に進んだ。初戦から2試合連続コールド勝ちによる進撃は10年東海大(初戦から3試合連続)以来14年ぶり。「4番・右翼」の石飛智洋(4年)が決勝打を含む3安打3打点で打線をけん引した。
 開幕前に「調子が悪い」と頭をかかえていた天理大の石飛が、次々と大会記録を打ち立てた。

 「球が止まって見えるとかはないですよ…」。初回2死二塁での先制二塁打を皮切りに、4回は無死一塁で勝ち越し二塁打、打者一巡して迎えた2死二塁で適時二塁打。3本とも左中間に運び、2000年藤谷大樹(亜大)に並ぶ大会最長7打席連続安打、3人目の1試合3二塁打、12人目の1イニング2安打と記録ずくめの躍動。「記録を意識せず、一打席ずつ集中した結果です」と照れ笑いした。

 初戦敗退した昨秋の明治神宮大会で、9回に右中間へ二塁打を放った。「あの一本でつかんだ」。打席で狭めた足幅、早めの始動――。昨秋の感覚を頼りに、今春の阪神大学リーグ戦で打率・528での首位打者と成長につなげた。

 今春にリーグ史上最長に並ぶ7連覇達成も、全国大会では苦戦続き。今季から就任した三幣(みぬさ)寛志監督が「全国で甘い球は来ない」と初球狙いを掲げ、石飛も「方針がハマった」と明かす。全国での活躍を見据えて取り組んだ成果が、8強進出として実った。 (河合 洋介)

 ◇石飛 智洋(いしとび・ともひろ)2002年(平14)12月1日生まれ、島根県出雲市出身の21歳。小2から長浜野球スポーツ少年団で野球を始め、出雲西では2年夏から背番号2。天理大では4年春に首位打者獲得。1メートル77、81キロ。右投げ左打ち。

おすすめテーマ

2024年06月13日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム