中京大 勝利の立役者は「出戻り男」 安藤は学生コーチ経て選手に復帰し、全国で完封成し遂げる

2024年06月13日 07:00

野球

中京大 勝利の立役者は「出戻り男」 安藤は学生コーチ経て選手に復帰し、全国で完封成し遂げる
<中部学院大・中京大>完封勝利を挙げ、笑顔を見せる中京大・安藤(左)(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第3日・2回戦   中京大3ー0中部学院大 ( 2024年6月12日    神宮 )】 異色の経歴を持つ中京大の最速147キロ右腕・安藤利玖(4年)が大学初完封で8強に導いた。
 「完封は想像もしていなかったです」

 6安打を許しても我慢強く粘り、長所の制球力を生かして無四球、9奪三振の力投。3―0の9回2死二、三塁で一ゴロに仕留めると、「ウルッときた」と涙がこぼれないように青空を見上げた。

 1年春に右膝半月板を手術し、「歩けない期間が長く、気持ちが切れた」と学生コーチに転身。しかし、3年秋に打撃投手として久々に投球すると球速が上がっていた。そして今春に6季ぶりの復帰を決断。右膝は完治しておらず、練習の強度を制御して、今春リーグ戦の最長投球回は5イニング。“出戻り”から、あれよあれよという間に神宮のマウンドを一人で守り切った。

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