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西城陽が7年ぶりの8強進出 エース左腕辰巳涼太が8回4安打完封でコールド勝ちに貢献

2024年07月20日 19:32

野球

西城陽が7年ぶりの8強進出 エース左腕辰巳涼太が8回4安打完封でコールド勝ちに貢献
<西城陽・宮津天橋>西城陽・辰巳涼太投手(3年)は8回4安打完封でコールド勝ちに貢献 Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権京都大会 4回戦   西城陽7ー0宮津天橋 ( 2024年7月20日    わかさスタジアム京都 )】 西城陽が4強入りした2017年以来、7年ぶりに準々決勝へ駒を進めた。エース左腕の辰巳涼太(3年)が被安打4で完封した。
 「ピンチもあったんですけど、野手がいいところでゲッツーを取ってくれたり、(抜けるか)どうかっていう打球をアウトにしてくれたんで、流れが相手にいかなかったと思います」

 1年生の正捕手・鳴海聖人とサインが合わない場面もあった。初回1死二塁で3番打者を迎えた場面。カウント2ストライクから3球目に投げたかったスライダーではなく、チェンジアップのサインに2度、首を振った。それでも同じサインを出す後輩を信頼して空振り三振。これ以降、辰巳が首を2度振ることはなかった。

 2004年のドラフト自由枠で横浜に入団し、19年から指揮を執る染田賢作監督からは配球や体の使い方を学んでいるという。

 「相手が予想していないような球を投げたり、変化球を意識付けさせて真っすぐを投げたりとか、逆を突くような配球が多いです」

 序盤を終えてロースコアの展開に、指揮官も積極的に動いた。1―0の5回2死一、三塁でダブルスチールを敢行。「勝負事なんで攻めないといけない。僕も腹をくくった」。2点目で流れを引き寄せると、6回以降も毎回得点を挙げ、8回は先頭打者からの5連打で一気に決着を付けた。

 一昨年は京都外大西に、昨年は鳥羽に初戦で敗れたが、ここまで3勝と躍進。指揮官にとっても夏の8強は初めてだ。

 「ここがアカンかったっていうところがあんまりないぐらい良かった。チームは冬を越えてすごくたくましくなった。6年目ですけど、一番バランスのいいチームになったんじゃないかなと思っています」

 公立校だけに私学のような選手集めはできない。鍛え上げたナインの成長した姿を頼もしそうに見つめた。

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