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ドジャース 大谷のエンタイトル二塁打から逆転 フリーマンが劇的満弾

2024年07月21日 01:30

野球

ドジャース 大谷のエンタイトル二塁打から逆転 フリーマンが劇的満弾
<ドジャース・レッドソックス>8回、満弾を放ったフリーマンを出迎える大谷(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   ドジャース4―1レッドソックス ( 2024年7月19日    ロサンゼルス )】 大リーグは19日(日本時間20日)、各地で後半戦が始まり、ドジャースの大谷翔平投手(30)はレッドソックス戦の8回にエンタイトル二塁打を放ち、逆転勝利に貢献した。地区首位のチームは前半戦最後の7月は4勝8敗と勢いに陰りが見えていた。来年3月に東京ドームでカブスとの開幕シリーズ開催が発表されてから一夜明け、大谷が自身初のワールドシリーズ制覇へ走り出した。
 二塁に到達した大谷は三塁側のドジャースベンチに向かって手を叩き、喜びを爆発させた。続いて両手を上げ腰をひねる恒例の「ヒップロック」ポーズを披露すると、体の向きを変えて左翼のド軍側ブルペンで準備する救援陣に向けても同じポーズを決めた。

 0―1の8回1死一塁。代わったばかりの左腕ベルナルディノの初球からいった。試合前まで防御率1・69の難敵のシンカーを左翼線へ運び、ワンバウンドでスタンドイン。エンタイトル二塁打で二、三塁の好機を演出した。今季は対左腕打率が・306と苦にしていない。直前まで3打席連続三振だったが、切り替えも奏功した。

 相手は満塁策を取り、スミスは敬遠四球。直後に3番フリーマンが劇的な逆転15号グランドスラムを放ち、勝負あった。20年MVPのフリーマンは「敬遠は戦略。フライを打てば点が入ると思った。それだけを考えていた」と冷静な一方、デーブ・ロバーツ監督は「翔平が二塁打を打ったことで、相手ベンチにスミスと勝負か、敬遠か、決断を迫った」と解説。大谷の一打が呼び込んだ劇弾だった。

 2位に7ゲーム差つけて地区首位を走るが、前半戦最後の7月は4勝8敗と苦しんだ。プレーオフ(PO)で避けて通れない難敵フィリーズには同一カード3連敗を喫した。PO進出ではなく、目標はその先にある。大事な仕切り直しの一戦で逆転勝利に導いた。

 前日には、来年の開幕シリーズの東京ドーム開催が発表された。3月18、19日にカブスと2連戦を行う。母が日本人で、沖縄生まれのロバーツ監督は「野球界にとって素晴らしいこと」と強調。「日本には我々の試合を待ち望む人々がたくさんいる。みんなにとってメリットがある日本での開幕シリーズになると思う」と歓迎した。

 大谷は16日のオールスター戦で、自身初の本塁打を放った。後半戦初戦は本塁打こそ出なかったが、敵将アレックス・コーラ監督は「大谷、スミス、フリーマンの中軸相手にうまくいかなった」と唇をかんだ。4年連続30本と、メジャー通算800安打まであと1。唯一無二の目標である世界一、そしてその先に待つ凱旋へ、力強くリスタートした。(柳原 直之)

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