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近江 スーパー1年生コンビで伊吹撃破 吉田&箕浦が揃って適時打 6大会連続Vへ、頼もしい新戦力

2024年07月21日 06:30

野球

近江 スーパー1年生コンビで伊吹撃破 吉田&箕浦が揃って適時打 6大会連続Vへ、頼もしい新戦力
<近江・伊吹>2回、伊吹・川崎視(右)の進塁を阻止する近江・吉田(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権滋賀大会3回戦   近江10ー0伊吹 ( 2024年7月20日    HPLベースボールパーク )】 滋賀では、近江が伊吹を10―0の5回コールドで制し、2011年から12大会連続(20年を除く)の8強進出を決めた。「1番・遊撃」の吉田大翼(だいすけ)と代打で出場した箕浦太士がそろって今夏初安打となる適時打を放つなど、「スーパー1年生コンビ」の活躍で14安打10得点の大勝を挙げた。
 1年生から名門・近江の正遊撃手を担う逸材がまた現れた。背番号16の吉田は出塁率の高さなどを買われて「1番・遊撃」に定着。2―0の2回2死二塁で右翼線への適時二塁打を放ち、今夏7打席目で初安打初打点を記録した。「1年生とか関係なく、全力でプレーしたい。初戦が無安打だったので、ホッとした」。初回先頭での四球など計3出塁。1番の役割を全うした。

 1年生からの正遊撃手は“3代連続”だ。18年夏の甲子園では、土田龍空(現中日、登録名は龍空)が全4試合に「2番・遊撃」で先発。入れ替わって21年春に入学した横田悟(現国学院大)も、1年夏から4度の甲子園出場に導いた。今春入学の吉田が系譜を継ぎ、多賀章仁監督は「ハートが違う。落ち着きが1年生とは思えない」と先輩たちを超える将来性を感じ取った。

 実は6月上旬に左手首を骨折。全治1カ月半の診断に「最初は絶望した」という。諦めず急ピッチで間に合わせ、ぶっつけ本番で「1番・遊撃」を死守。「守備は100%が当たり前。打撃で勝利に貢献したい」と平然と言い切った。

 「スーパー1年生」は、もう一人いる。9―0の5回無死一塁で代打出場した箕浦は、中堅手の頭上を越す適時打を放ち、コールド勝ちを決めた。左の大砲候補に多賀監督は「本当なら4番を打たせたい」と期待に胸を膨らませる。滋賀最長を更新する6大会連続優勝へ、途絶えない新戦力が強さの秘けつだ。
 (河合 洋介)

 ◇吉田 大翼(よしだ・だいすけ)2008年(平20)5月16日生まれ、福井県大野市出身の16歳。小1から野球を始め大野JBCなどに所属して遊撃手を務める。中学では福井永平寺リトルシニアに所属。近江では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒5、遠投90メートル。1メートル71、66キロ。右投げ右打ち。

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