阪神・高橋遥人が感謝の支配下復帰 背番号は29に「何年も投げることができなかった。返せるように」

2024年07月21日 05:15

野球

阪神・高橋遥人が感謝の支配下復帰 背番号は29に「何年も投げることができなかった。返せるように」
支配下登録が決まり報道陣の質問に答える阪神・高橋(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神は20日、高橋遥人投手(28)、佐藤蓮投手(26)、川原陸投手(23)と支配下選手契約を結んだ。3人とも育成枠からの復帰で、背番号は高橋が「29」、佐藤蓮が「98」、川原が「92」。特に通算14勝の高橋は後半戦からの1軍戦力として期待される。
 高橋はホッとしたような表情を浮かべた。鳴尾浜球場での練習後に支配下契約を結び、背番号29に返り咲いた。

 「29番を空けていてくださった。手術も何回もさせていただいて、感謝している。ずっと何年も投げることができなかった。返せるように頑張りたい」

 22年4月は左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)。昨年6月は左肩と左手首の手術を受けて11月に育成枠で再契約した。「スゴくもどかしい、悔しい思いもした。最初に目指すところが支配下登録だった」。4月17日のウエスタン・リーグ、オリックス戦で893日ぶりに実戦復帰して計9試合で3敗、防御率3・09。登板を重ねる中で少しずつ投球回と球数を増やし、今月13日の同広島戦では8回103球の2失点で最終段階をクリアした。

 「4月に比べてボールも少しずつ変わってきている。期待に応えられるように。支配下になったからスタートじゃなくて、投げ始めた時からそう思っていた。1軍の戦力になれるように、もっと状態を上げたい」

 岡田監督は「まだまだや」と早期の1軍復帰には慎重だった。今後も2軍で調整を続け、声がかかる瞬間を待つ。「ケガをしたことで知らない世界、いろいろな人の支え、人の苦しみなどをスゴく分かった。いろいろ感じることがあったので、人的に大きくなれたかな」。傍らで見守ってくれたスタッフや投げられない間も応援してくれたファンのためにも、1軍のマウンドだけを見据えた。(松本 航亮)

 ◇高橋 遥人(たかはし・はると)1995年(平7)11月7日生まれ、静岡県出身の28歳。常葉学園橘では2年夏に甲子園出場。亜大を経て17年ドラフト2位で阪神入団。18年4月11日の広島戦でプロ初登板初先発初勝利。21年9月25日の巨人戦、10月2日の中日戦で2試合連続完封。1メートル81、79キロ。左投げ左打ち。

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