大谷弾から3連発!初回先頭打者からは球団140年目で初快挙 ベッツ、フリーマンとMVPトリオで決めた
2024年09月02日 01:30
野球
わずか2分、4球の間の出来事だった。3者連続本塁打は、22年4月以来球団16度目。初回先頭から3者連発は、140年の歴史と伝統を誇る球団史上初めてだった。いずれも400フィート(約122メートル)超の特大弾で、合計飛距離は約383メートル。チームの看板が最高の形で共演し、デーブ・ロバーツ監督は「彼らがスター選手である理由だ。調子良く、気分良く、3打席連続で本塁打した」と称えた。
同地区2位のライバルもその裏、キャロルの先頭ランニング本塁打などで反撃して4得点で逆転され、強力な先制パンチ後ももつれた。大谷は続く2回無死満塁で同点の中犠飛を放ち、今季98打点としてブレーブス・オズナに並び再び本塁打との打撃リーグ2冠に返り咲き。同点の8回無死一塁では三塁線が空いているとみるや、初球にバントの構えを見せ、貪欲に勝利への道を探った。9回、エドマンが勝ち越し2点適時打を放ち、競り勝った。
盗塁はなかったが、8月を「12本塁打―15盗塁」で終えた。いずれもメジャー月間トップで、両部門で月間トップは67年4月のルー・ブロック(カージナルス)以来、57年ぶり6度目。本塁打は6月に並ぶ今季月間最多タイで、盗塁はキャリアでも月間最多だ。史上初の「50―50」へ、シーズンでは「52本塁打&51盗塁」ペースとまた一歩近づいた。
昨夜はカーショーが左足親指痛で2回途中で緊急降板し、救援陣7人を注ぎ込んだ。この日、登板可能な救援投手はわずか3人だった。その全員を使い果たした上での薄氷の勝利。指揮官も「今夜は得点を挙げる必要があった。攻撃陣は大きなヒットがたくさんあった」と内情を明かしながら打線に感謝した。
大谷はメジャー7年目で初めてシーズン勝ち越しが確定の82勝目で、貯金は今季最多28。2位ダ軍、3位パドレスとはともに6ゲーム差に広げ、マジックは一気に2減って21となった。地区優勝へ大きく前進する記録的勝利を、大谷を先頭としてつかんだ。(笹田 幸嗣通信員)
≪初回先頭から3者連続本塁打はメジャー2年ぶり≫初回先頭から3者連続本塁打は、大リーグでは22年6月9日のツインズ(ヤンキース戦)以来。今回被弾したダ軍は98年創設で歴史は浅いが17年7月21日のナショナルズ戦、19年6月10日のフィリーズ戦と、2度も初回先頭3者連続弾をマークしている。日本では直近の20年9月20日のヤクルト(広島戦=浜田、青木、山田、投手・中村祐)など過去5度ある。なお、両チームとも先頭弾は23年8月18日のドジャース(ベッツ)―マーリンズ(ソレア)以来。
≪本塁打&盗塁で月間トップは史上6度目≫本塁打&盗塁で月間メジャートップは史上6度目で、大谷とブロックの他にウィリー・メイズ(ジャイアンツ)が56年9月、55年の7、9月の3度、ジミー・フォックス(レッドソックス)が40年4月に記録した。
≪大谷 エンゼルス時代のユニ寄贈≫首都ワシントンやニューヨークで博物館などを運営するスミソニアン協会は31日(日本時間1日)までに、大谷のエンゼルス時代のユニホームが寄贈されたと発表した。昨年7月27日にタイガースとのダブルヘッダーで着用した。第1試合に先発してメジャー初完封を果たし、第2試合で2本塁打を放った。スポーツ分野での功績と社会の進歩を示す収蔵品に分類され、スミソニアン協会は公式サイトで「先駆的なアスリートが着用したユニホーム」と紹介した。
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